SSTを生かした作業療法の展開―認知行動障害へのアプローチ
内容紹介
生活障害をもつ人とその家族を支援するSST実践テキスト
今日,精神障害の作業療法において,対象者の精神力動に関心が集中した時代は過ぎて,社会生活技能をいかに育成するかに多くの関心が注がれるようになった。その背景には,法制度の変遷が「入院医療中心から社会生活支援への流れ」を後押しして,「生きる力」として社会生活技能の獲得が不可欠の課題となったことが挙げられる。
本書では,障害のある方々が地域で生活することを援助しようとする際に,作業療法やSST(社会生活技能訓練)がどのように役立つのか,あるいは認知行動障害とはどのような事態であって,作業療法やSSTがどのように役立つのか,地域生活場面を想定して,わかりやすく描かれている。また,統合失調症の認知行動障害のありよう,作業療法とSSTの相違点,エビデンスからリカバリー概念まで最新の概念が論じられている。一方,地域生活場面のさまざまな領域における作業療法とSSTを生かした活動が合わせて報告されている。
本書は,まさに「作業療法士の,作業療法士による,作業療法士のための」SST実践テキストといえる。
目次
序章 生活支援とは何か?
1 生活支援とは何か
2 精神障害リハビリテーションと作業療法
3 作業療法士とケアマネジメント
第1章 精神障害リハビリテーションと認知行動障害
1 統合失調症の障害特性(生活障害)
2 統合失調症の認知行動障害
3 認知行動障害を前提とした工夫
4 「脆弱性・ストレス」モデル
5 精神障害リハビリテーションを進めるうえでのポイント
6 いかに精神の病からのリカバリーを支援するか
第2章 認知行動療法としての SST
1 SSTとは何か
2 今日までのSSTの歩みと発展
3 ソーシャルスキル(Social Skills)と,その引き出し方
4 対人的コミュニケーションとSST
5 SSTの適応と,プログラムへの参加・導入の目安(基準)
6 SSTにおける支援関係の構築
第3章 海外における作業療法の動向,ならびにエビデンスに基づく実践
1 海外の精神障害領域の作業療法実践
2 作業療法とSSTの効果研究とエビデンス
3 SSTの効果研究
4 地域生活を支援する包括的な作業療法を実践するために
第4章 作業療法とSST
1 作業療法
2 SST
3 作業療法とSSTの相補的活用の実際
4 作業療法とSSTの相補的活用―その意義とメリット
第5章 医療・保健・福祉・司法領域におけるSSTの実際
1 入院における作業療法とSSTの実際
2 地域生活支援における作業療法とSSTの実際
3 家族に対する支援とSSTの実際
4 司法領域におけるSSTの実践
第6章 SSTの導入と,技法を用いるポイント
1 作業療法にSSTを組み合わせるために
2 SST の導入と,技法を用いる際のポイント
3 SSTをより深く知りたい方へ
1 生活支援とは何か
2 精神障害リハビリテーションと作業療法
3 作業療法士とケアマネジメント
第1章 精神障害リハビリテーションと認知行動障害
1 統合失調症の障害特性(生活障害)
2 統合失調症の認知行動障害
3 認知行動障害を前提とした工夫
4 「脆弱性・ストレス」モデル
5 精神障害リハビリテーションを進めるうえでのポイント
6 いかに精神の病からのリカバリーを支援するか
第2章 認知行動療法としての SST
1 SSTとは何か
2 今日までのSSTの歩みと発展
3 ソーシャルスキル(Social Skills)と,その引き出し方
4 対人的コミュニケーションとSST
5 SSTの適応と,プログラムへの参加・導入の目安(基準)
6 SSTにおける支援関係の構築
第3章 海外における作業療法の動向,ならびにエビデンスに基づく実践
1 海外の精神障害領域の作業療法実践
2 作業療法とSSTの効果研究とエビデンス
3 SSTの効果研究
4 地域生活を支援する包括的な作業療法を実践するために
第4章 作業療法とSST
1 作業療法
2 SST
3 作業療法とSSTの相補的活用の実際
4 作業療法とSSTの相補的活用―その意義とメリット
第5章 医療・保健・福祉・司法領域におけるSSTの実際
1 入院における作業療法とSSTの実際
2 地域生活支援における作業療法とSSTの実際
3 家族に対する支援とSSTの実際
4 司法領域におけるSSTの実践
第6章 SSTの導入と,技法を用いるポイント
1 作業療法にSSTを組み合わせるために
2 SST の導入と,技法を用いる際のポイント
3 SSTをより深く知りたい方へ
【編集】岸本徹彦、平尾一幸