<理学療法MOOK> 11 健康増進と介護予防 【増補版】
内容紹介
理学療法MOOKシリーズの第11弾
高騰する医療費の大きな原因は、中年者における生活習慣病予備軍と高年者における生活習慣病の発症および転倒事故などの増加にあり、国の疾病予防対策が不十分であったことに起因すると考えられる。ようやく国も「健康日本21」の実施や「健康増進法」の制定など、国民の疾病予防や健康増進に力を入れようとしており、また健康増進の柱となる「栄養」と「運動」は、今後国を挙げて取り組むべき重要な課題となるであろう。特に「運動」は、保健医療領域の中において唯一理学療法士がその専門家であり、今後国民からの期待が高まるとともに健康増進活動に従事する理学療法士も増えるであろう。そこで本書では、わが国における健康増進の経緯と法整備などの現状を論じたうえで、理学療法士が健康増進活動や介護予防を実施するうえでの必要な知識と技術を解説し、いくつかの実践事例を供覧することで理解を深めるようにした。また無目的な高齢者の筋力増強が介護予防と誤解されている中で真の介護予防とは何かを、健康増進の地道な作業の集積により解き明かした唯一の実践書である。
増補版では一部データを最新に修正、制度改正により本文の一部修正を行った。
【シリーズ編集】
黒川幸雄(新潟医療福祉大学)
高橋正明(昭和大学保健医療学部)
鶴見隆正(神奈川県立保健福祉大学)
【責任編集】
鶴見隆正(神奈川県立保健福祉大学)
大渕修一(東京都老人総合研究所介護予防緊急対策室)