「異端」の医師南淵明宏が、現代医療の問題点を鋭くえぐる!

日本屈指の心臓外科手術のスペシャリストであり、常に日本医療の現実と矛盾を鋭く糾弾してきた南淵明宏医師の最新エッセイ!
矛盾に満ちた大学病院、欺瞞に満ちた官僚制度、そしてそんな世界にどっぷりと浸かって甘い汁をすする奸人たち・・・。著者は権威を恐れず、何者にも媚びず、そんな現代医療の問題を真っ向から縦横無尽、自由闊達に斬りまくる。本書は、得体の知れない権威や「常識」にとらわれることなく、物事の本質に迫ってもらいたいという、真のプロフェッショナルを目指す若い医師へのメッセージである。

はじめに

第1章　医者社会の文化人類学的考察
ワレ! なんぼのもんじゃい!
医療の国際市場
「気配りと勘違い」
現場不浄ヒエラルキー社会
医師不足? ほんまかいな?
医者に向く子
新案医師国家試験
これまで支えてくれた皆さんのおかげです
総合病院の魅力
医療崩壊の原動力

第2章　大学病院撲滅運動
ポトラッチ現象
「勝ち組」と「負け組」
「大学病院は教育の場ではない」
映画は人生のアドバイス!
コンビニ医療の勧め
古典的悲劇
大学病院のイメージ
警察介入による医療崩壊の構図

第3章　夢からのメッセージ
時間の単位
まいど─皆様ごひいき一節は─
Elective term student from The Commonwealth of Australia
ウィーン医科大学に行ってきました
シンガポールで勉強をさせてもらった
スポーツの魅力
追いこまれる
人類の滅亡はいつ?
Dear midCABG

第4章　「異端」の系譜
普遍医療
医療絶滅
貧しい社会
病院のブランド?
新人は「どこへ?」チャーリー南淵
初心忘るべからず
失敗
「才能に勝る努力なし」