内容紹介
倫理的判断が求められる場で、患者さんから逃げずに向き合えていますか?
生老病死のすべてに関わる看護の現場には「なぜわが子が親より先に事故で死ななければならなかったのか…」「どうして自分がこんな難病に罹らなければならないのか…」「家族に見放されたまま、がんで死んでいくのは辛く悲しい…」等、生死・人生苦の現実に対峙し、生老病死に伴うさまざまな恐れや不安、疑問を抱えている人がいる。辛く張りつめた想いがこもったそれらの問いは、しばしば傍らにいる看護師に向けられる。
看護の現場で出会う事例上のこのような“いのち”をめぐる問題や苦しみ、疑問に対し、仏教の智慧を活かした看護の視点から、どのようなかかわりや対応が可能であるのか。生老病死の苦しみや悲しみを抱えた具体的な事例とのかかわりを提示しつつ、癒し、救いも含めた看護の実際について考る。
仏教看護に興味がある人にもない人にも、“人間のいのちに寄り添う看護とは何か”を考えたい人には、ぜひ一読をお勧めする。
目次
まえがき
第1章 仏教看護の可能性
第2章 仏教看護実践の基本姿勢
1 生命(いのち)に対する基本姿勢
2 自己に対する基本姿勢
3 倫理に対する基本姿勢
第3章 仏教看護と人間関係
1 仏教看護における人間関係
2 看護における人間関係と対話
3 人間関係と院内暴力・暴言・理不尽なクレーム
第4章 仏教看護と看護過程
1 仏教看護における看護過程
2 カンファレンスの意義と大切さ
第5章 人間の「生」と仏教看護の実際
1 不妊治療を受けている人、子どもに恵まれない人への対応
2 出生前診断の結果、胎児に障害があることがわかった人への対応
第6章 人間の「老い」と仏教看護の実際
1 健康や若さに過剰な関心を払う老年者への対応
2 死を望む老年患者への対応
第7章 人間の「病い」と仏教看護の実際
1 難病と診断され、生きる気力を失った人への対応
2 透析療法を受ける患者への対応
第8章 人間の「死」と仏教看護の実際
1 末期患者をかかえる家族への対応
2 突然、大切な人を亡くした家族への対応
3 死後のケアと家族への対応
あとがき
第1章 仏教看護の可能性
第2章 仏教看護実践の基本姿勢
1 生命(いのち)に対する基本姿勢
2 自己に対する基本姿勢
3 倫理に対する基本姿勢
第3章 仏教看護と人間関係
1 仏教看護における人間関係
2 看護における人間関係と対話
3 人間関係と院内暴力・暴言・理不尽なクレーム
第4章 仏教看護と看護過程
1 仏教看護における看護過程
2 カンファレンスの意義と大切さ
第5章 人間の「生」と仏教看護の実際
1 不妊治療を受けている人、子どもに恵まれない人への対応
2 出生前診断の結果、胎児に障害があることがわかった人への対応
第6章 人間の「老い」と仏教看護の実際
1 健康や若さに過剰な関心を払う老年者への対応
2 死を望む老年患者への対応
第7章 人間の「病い」と仏教看護の実際
1 難病と診断され、生きる気力を失った人への対応
2 透析療法を受ける患者への対応
第8章 人間の「死」と仏教看護の実際
1 末期患者をかかえる家族への対応
2 突然、大切な人を亡くした家族への対応
3 死後のケアと家族への対応
あとがき
【著】藤腹明子