広汎性発達障害の作業療法―根拠と実践
内容紹介
子どもと家族の笑顔から本当の作業療法が始まる!
2004年の「発達障害者支援法」の施行から加速度的に地域で暮らす広汎性発達障害をもつ子どものための専門家の協働が進んでいる。特に地域小学校の通常の学級、特別支援学級や保育園、幼稚園での支援、特別支援学校が中心となる地域に向けた支援など、作業療法の成果を特別支援教育に生かす機会が到来した。
本書は、第1章で発達障害を概説し、第2章では各執筆者の研究に基づいたオリジナリティ豊かな、広汎性発達障害をもつ子どもと家族のための作業療法の根拠と実践を示し、第3章ではライフステージに沿った作業療法とサービス機関別の作業療法のあり方を解説し、さらに4章では発達障害に対する様々なテクノジーを紹介している。
子どもにとって意味のある活動を子ども自身が成し遂げたとき、子どもの体を通じて表れる表情(行為)から笑みが満ちる。子どもと一緒に生きる養育者からは自身の喜びのような笑みがこぼれ、その養育者を愛する子どもは養育者の笑みから自身の肯定的な存在を感じとることができる。そして、さらに喜びは満ちる。発達障害の作業療法とは、子どもと活動、子どもの心に心を寄せるもの(養育者、作業療法士)が織り成す喜びのストーリーである。
本書は次代を担う作業療法士の作業療法実践の礎として活用できる一冊である。
目次
第1章 発達障害概説・・・鷲田孝保
1.発達障害とは
1 広汎性発達障害(PDD)
1.小児自閉症
2.レット症候群
3.アスペルガー症候群
2 学習障害(LD)
3 注意欠陥・多動性障害
1.DSM-Ⅳ-TRによる説明
2.ICD-10による説明
2.発達障害と作業療法
1 発達障害に対する作業療法の歴史的考察
1.前パラダイム・作業パラダイム期(生活世界)
2.内的機構のパラダイム期(科学の世界)
3.新しいパラダイム期(生活世界と科学の世界の競合と統合)
2 発達障害に対する新しい作業療法の支援の枠組み
1.ライフステージと子どもの自立支援
2.家族にとって身近な地域における支援
第2章 広汎性発達障害の作業療法の根拠とそれに基づく実践
2-1.コミュニケーションの視点から広汎性発達障害の作業療法を考える・・・加藤寿宏
1.はじめに
2.理論―作業療法の根拠
1 臨床で出会った子どもたち
2 コミュニケーションと身体そして次元
1.コミュニケーションにおける身体の重要性―先行研究より
2.身体とは?
3.身体と次元とのコミュニケーション
3.次元からみたコミュニケーションの発達
1 一次元(自分の身体)とのコミュニケーション
1.一次元(自分の身体)とのコミュニケーションと体性感覚
2.一次元(自分の身体)があいまいな子ども
3.一次元(自分の身体)とセンソリーニーズ(sensory needs)
2 二次元(平面)とのコミュニケーション
3 三次元(空間)とのコミュニケーション
4 四次元(時間)とのコミュニケーション
5 道具を用いた,物とのコミュニケーション
6 四次元を超えた,言葉を用いた人とのコミュニケーション
4.実践―事例研究
1 症例紹介
1.生育歴
2.幼稚園での様子
2 作業療法評価
1.初回評価の遊びの場面
2.検査結果
3 統合と解釈
4 作業療法の目標と治療プログラムの設定
5 作業療法の経過
1.作業療法の経過
2.幼稚園での経過
6 効果判定と成果
5.おわりに
2-2.広汎性発達障害の作業療法の根拠とそれに基づく実践(事例研究)・・・岩永竜一郎
1.日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査(JMAP)の結果に基づく感覚統合(sensory integration:SI)療法
1 理論―作業療法の根拠
1.SI療法
2.JMAPを用いたSI療法実践の根拠
2 実践―事例研究
1.対象児の紹介
2.方法
3.対象の評価結果と解釈
4.SI療法計画
5.結果と経過
6.SI療法の効果研究
7.考察
3 作業療法への示唆
2.感覚調整障害のある広汎性発達障害児の生活支援
1 理論―作業療法の根拠
2 事例研究―聴覚過敏のあるPDD児への作業療法支援の実践研究
1.対象
2.研究方法
3.作業療法計画
4.結果と経過
5.考察
3 作業療法への示唆
3.広汎性発達障害(PDD)児の心の理論の改善を目指した小集団作業療法
1 理論―PDD児に対する小集団作業療法の根拠
2 小集団作業療法の実践研究
1.対象
2.方法
3 結果と考察
4 おわりに
2-3.広汎性発達障害の生活制限に対する治療的な支援―乗馬活動を利用して・・・美和千尋
1.作業療法の根拠
1 Gary Kielhofnerの人間作業モデル
1.作業に対する動機づけ
2.作業行動や日課や生活様式へとパターン化すること
3.熟達した遂行の特性
4.作業行動に対する環境の影響
2 生活行動の内容とそのバランス
1.生活について
2.障害児の放課後の自由な時間の過ごし方
3.健常な子どもの放課後の生活
4.健常児と障害児における放課後の時間の使い方の違い
3 広汎性発達障害者と動物
1.アニマル・セラピー
2.乗馬療法
2.作業療法の実践
1 障害者乗馬クラブに参加している児の家庭における行動変化
1.対象
2.調査内容
2 家庭での行動の変化
1.感覚・知覚面における変化
2.日常生活活動面における変化
3.対人関係面における変化
4.言葉やコミュニケーション面における変化
3 乗馬活動を行っているときの変化
1.乗馬活動
2.調査内容
3.調査結果
4 症例紹介
1.症例A君
2.乗馬計画
3.介入結果
4.効果要因
5 根拠と実践との関係
1.人間作業モデルと生活を考慮して
2.生き物(動物)とかかわることでかかわりを発達させる
2-4.情動的コミュニケーションを基礎にした働きかけと現象学的視点
―広汎性発達障害児の志向性から作業療法の成果を問う・・・辛島千恵子
1.はじめに
2.理論―作業療法の根拠
1 情動的コミュニケーションと児の特性
1.情動的コミュニケーションと象徴的コミュニケーション
2.児の特性
2 2者関係における情動的コミュニケーションに着目した根拠(基礎研究と臨床研究から の根拠)
1.育成・活動に対象者が自ら表す肯定の感情を「幸福の表情」で測定する方法の開発
2.基礎研究から2者関係における情動的コミュニケーションを基盤とした作業療法に着目した根拠
3.対象者の作業療法の効果を「幸福の表情」で測定する(要約)
4.2者関係の作業療法の効果からさらに導かれたもの
3 情動的コミュニケーションと現象学
1.「成り込み」「映し返し」「巻き込み」
2.作業療法実践と現象学的方法
3.実践(事例研究)―情動的コミュニケーションを基礎にした働きかけと現象学的視点,
児の志向性から作業療法の成果を問う
1 本事例研究の目的
2 方法
1.対象
2.作業療法
3.結果の分析方法
4.インフォームドコンセントと倫理的配慮
3 結果
4 児の意識の志向性についての考察と作業療法の成果
1.第1セッションの考察
2.第1セッションにおける作業療法の成果
3.第2セッションの考察
4.第2セッションにおける作業療法の成果
5 児の志向性から作業療法の成果を問う
1.作業療法士への注意,関心を高める
2.感覚調整障害に対して前庭感覚,触感覚のニーズを満たす
3.姿勢調整,運動企画,目と手の協調性を意図する遊びを楽しめるように
4.道具を使用する活動を①一緒に行う(身体誘導),②見て真似る,③自ら関心を寄せて行う
6 個別療育への提案とその後
4.おわりに―作業療法の実践と根拠
第3章 ライフステージに沿った作業療法とサービス機関別の作業療法のあり方
1.ライフステージに沿った作業療法の解説
1 乳幼児期前半・・・辛島千恵子
1.子どもと養育者の情動的コミュニケーションの理解
2.養育者以外の特定2者関係への発展
3.人との関係性の中で承認されること,「できた」という自己評価ができること
4.感覚系の偏りに対する育児へのアドバイス
2 幼児期・・・加藤寿宏
1.幼児期とは
2.発達障害児と幼児期
3.幼児期の作業療法
3 学齢期・・・岩永竜一郎
1.アプローチのスタンス
2.二次的障害の予防
3.自己認知支援と心理面への支援
4.対人関係支援
5.学校との連携
6.まとめ
4 成人期(低機能広汎性発達障害)・・・辛島千恵子
1.生きる楽しさへの支援
2.個別支援計画への情報提供
3.働くことへの支援
4.小さな社会参加を目指す支援(特定2者関係から小集団でのコミュニケーションへ)
5 精神科作業療法の視点・・・美和千尋
1.精神病院での作業療法の視点と広汎性発達障害の特徴
2.触法上の問題
2.サービス機関別作業療法の解説
1 発達障害者支援センターと発達支援センター・・・辛島千恵子
1.発達障害者支援センター
2.発達支援センター(発達センター)
2 幼稚園・保育所での支援・・・加藤寿宏
1.幼稚園・保育所の特徴
2.幼稚園・保育所での作業療法
3-1 通園施設・・・岩永竜一郎
1.長崎県における児童デイサービス
2.児童デイサービスにおける作業療法士の役割
3.通園施設での作業療法への示唆
3-2 通園施設・・・加藤寿宏
1.通園施設の特徴
2.作業療法士の役割
4 学校(小学校,中学校,特別支援学校)・・・岩永竜一郎
1.通常学級での特別支援教育への作業療法士のかかわり
2.特別支援学校での特別支援教育への作業療法士のかかわり
5 知的障害者更生施設,授産所(知的障害者)など・・・辛島千恵子
1.知的障害者更生施設と授産所(知的障害者)
2.知的障害者更生施設での作業療法士による支援
6 精神病院・・・美和千尋
1.精神病院での広汎性発達障害の実態
2.精神病院における広汎性発達障害者の対応
第4章 発達障害に対するさまざまなテクノロジーを利用した作業療法・・・鴨下賢一
1.発達障害の修学状況―IT支援技術の活用が必要な根拠
1 日本の場合
2 諸外国の場合
3 作業療法士による支援の重要性
2.広汎性発達障害とIT支援技術(パソコンの特徴)
1 広汎性発達障害特性を生かした支援
2 パーソナルコンピューター(パソコン)の特性
3.障害に応じたさまざまな支援
1 読みの障害への支援
2 書字の障害への支援
3 計算の障害への支援
4 コミュニケーションの障害への支援
5 理解を支援する
4.ユーザー補助
5.環境整備
6.支援具
7.支援機器
8.周辺機器
9.教材ソフト
1 有料ソフト
2 無料ソフト
10.パワーポイントで簡単自作ソフト
1 デジタル絵本
2 平仮名の単語と絵のマッチング課題の作り方(パワーポイント2007)
11.事例
1 トークアシストの利用
2 発達テスト結果が有意に伸びたケース
3 習得度が著しく伸びたケース
4 理解支援システムによる集団指導
12.おわりに
索引
1.発達障害とは
1 広汎性発達障害(PDD)
1.小児自閉症
2.レット症候群
3.アスペルガー症候群
2 学習障害(LD)
3 注意欠陥・多動性障害
1.DSM-Ⅳ-TRによる説明
2.ICD-10による説明
2.発達障害と作業療法
1 発達障害に対する作業療法の歴史的考察
1.前パラダイム・作業パラダイム期(生活世界)
2.内的機構のパラダイム期(科学の世界)
3.新しいパラダイム期(生活世界と科学の世界の競合と統合)
2 発達障害に対する新しい作業療法の支援の枠組み
1.ライフステージと子どもの自立支援
2.家族にとって身近な地域における支援
第2章 広汎性発達障害の作業療法の根拠とそれに基づく実践
2-1.コミュニケーションの視点から広汎性発達障害の作業療法を考える・・・加藤寿宏
1.はじめに
2.理論―作業療法の根拠
1 臨床で出会った子どもたち
2 コミュニケーションと身体そして次元
1.コミュニケーションにおける身体の重要性―先行研究より
2.身体とは?
3.身体と次元とのコミュニケーション
3.次元からみたコミュニケーションの発達
1 一次元(自分の身体)とのコミュニケーション
1.一次元(自分の身体)とのコミュニケーションと体性感覚
2.一次元(自分の身体)があいまいな子ども
3.一次元(自分の身体)とセンソリーニーズ(sensory needs)
2 二次元(平面)とのコミュニケーション
3 三次元(空間)とのコミュニケーション
4 四次元(時間)とのコミュニケーション
5 道具を用いた,物とのコミュニケーション
6 四次元を超えた,言葉を用いた人とのコミュニケーション
4.実践―事例研究
1 症例紹介
1.生育歴
2.幼稚園での様子
2 作業療法評価
1.初回評価の遊びの場面
2.検査結果
3 統合と解釈
4 作業療法の目標と治療プログラムの設定
5 作業療法の経過
1.作業療法の経過
2.幼稚園での経過
6 効果判定と成果
5.おわりに
2-2.広汎性発達障害の作業療法の根拠とそれに基づく実践(事例研究)・・・岩永竜一郎
1.日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査(JMAP)の結果に基づく感覚統合(sensory integration:SI)療法
1 理論―作業療法の根拠
1.SI療法
2.JMAPを用いたSI療法実践の根拠
2 実践―事例研究
1.対象児の紹介
2.方法
3.対象の評価結果と解釈
4.SI療法計画
5.結果と経過
6.SI療法の効果研究
7.考察
3 作業療法への示唆
2.感覚調整障害のある広汎性発達障害児の生活支援
1 理論―作業療法の根拠
2 事例研究―聴覚過敏のあるPDD児への作業療法支援の実践研究
1.対象
2.研究方法
3.作業療法計画
4.結果と経過
5.考察
3 作業療法への示唆
3.広汎性発達障害(PDD)児の心の理論の改善を目指した小集団作業療法
1 理論―PDD児に対する小集団作業療法の根拠
2 小集団作業療法の実践研究
1.対象
2.方法
3 結果と考察
4 おわりに
2-3.広汎性発達障害の生活制限に対する治療的な支援―乗馬活動を利用して・・・美和千尋
1.作業療法の根拠
1 Gary Kielhofnerの人間作業モデル
1.作業に対する動機づけ
2.作業行動や日課や生活様式へとパターン化すること
3.熟達した遂行の特性
4.作業行動に対する環境の影響
2 生活行動の内容とそのバランス
1.生活について
2.障害児の放課後の自由な時間の過ごし方
3.健常な子どもの放課後の生活
4.健常児と障害児における放課後の時間の使い方の違い
3 広汎性発達障害者と動物
1.アニマル・セラピー
2.乗馬療法
2.作業療法の実践
1 障害者乗馬クラブに参加している児の家庭における行動変化
1.対象
2.調査内容
2 家庭での行動の変化
1.感覚・知覚面における変化
2.日常生活活動面における変化
3.対人関係面における変化
4.言葉やコミュニケーション面における変化
3 乗馬活動を行っているときの変化
1.乗馬活動
2.調査内容
3.調査結果
4 症例紹介
1.症例A君
2.乗馬計画
3.介入結果
4.効果要因
5 根拠と実践との関係
1.人間作業モデルと生活を考慮して
2.生き物(動物)とかかわることでかかわりを発達させる
2-4.情動的コミュニケーションを基礎にした働きかけと現象学的視点
―広汎性発達障害児の志向性から作業療法の成果を問う・・・辛島千恵子
1.はじめに
2.理論―作業療法の根拠
1 情動的コミュニケーションと児の特性
1.情動的コミュニケーションと象徴的コミュニケーション
2.児の特性
2 2者関係における情動的コミュニケーションに着目した根拠(基礎研究と臨床研究から の根拠)
1.育成・活動に対象者が自ら表す肯定の感情を「幸福の表情」で測定する方法の開発
2.基礎研究から2者関係における情動的コミュニケーションを基盤とした作業療法に着目した根拠
3.対象者の作業療法の効果を「幸福の表情」で測定する(要約)
4.2者関係の作業療法の効果からさらに導かれたもの
3 情動的コミュニケーションと現象学
1.「成り込み」「映し返し」「巻き込み」
2.作業療法実践と現象学的方法
3.実践(事例研究)―情動的コミュニケーションを基礎にした働きかけと現象学的視点,
児の志向性から作業療法の成果を問う
1 本事例研究の目的
2 方法
1.対象
2.作業療法
3.結果の分析方法
4.インフォームドコンセントと倫理的配慮
3 結果
4 児の意識の志向性についての考察と作業療法の成果
1.第1セッションの考察
2.第1セッションにおける作業療法の成果
3.第2セッションの考察
4.第2セッションにおける作業療法の成果
5 児の志向性から作業療法の成果を問う
1.作業療法士への注意,関心を高める
2.感覚調整障害に対して前庭感覚,触感覚のニーズを満たす
3.姿勢調整,運動企画,目と手の協調性を意図する遊びを楽しめるように
4.道具を使用する活動を①一緒に行う(身体誘導),②見て真似る,③自ら関心を寄せて行う
6 個別療育への提案とその後
4.おわりに―作業療法の実践と根拠
第3章 ライフステージに沿った作業療法とサービス機関別の作業療法のあり方
1.ライフステージに沿った作業療法の解説
1 乳幼児期前半・・・辛島千恵子
1.子どもと養育者の情動的コミュニケーションの理解
2.養育者以外の特定2者関係への発展
3.人との関係性の中で承認されること,「できた」という自己評価ができること
4.感覚系の偏りに対する育児へのアドバイス
2 幼児期・・・加藤寿宏
1.幼児期とは
2.発達障害児と幼児期
3.幼児期の作業療法
3 学齢期・・・岩永竜一郎
1.アプローチのスタンス
2.二次的障害の予防
3.自己認知支援と心理面への支援
4.対人関係支援
5.学校との連携
6.まとめ
4 成人期(低機能広汎性発達障害)・・・辛島千恵子
1.生きる楽しさへの支援
2.個別支援計画への情報提供
3.働くことへの支援
4.小さな社会参加を目指す支援(特定2者関係から小集団でのコミュニケーションへ)
5 精神科作業療法の視点・・・美和千尋
1.精神病院での作業療法の視点と広汎性発達障害の特徴
2.触法上の問題
2.サービス機関別作業療法の解説
1 発達障害者支援センターと発達支援センター・・・辛島千恵子
1.発達障害者支援センター
2.発達支援センター(発達センター)
2 幼稚園・保育所での支援・・・加藤寿宏
1.幼稚園・保育所の特徴
2.幼稚園・保育所での作業療法
3-1 通園施設・・・岩永竜一郎
1.長崎県における児童デイサービス
2.児童デイサービスにおける作業療法士の役割
3.通園施設での作業療法への示唆
3-2 通園施設・・・加藤寿宏
1.通園施設の特徴
2.作業療法士の役割
4 学校(小学校,中学校,特別支援学校)・・・岩永竜一郎
1.通常学級での特別支援教育への作業療法士のかかわり
2.特別支援学校での特別支援教育への作業療法士のかかわり
5 知的障害者更生施設,授産所(知的障害者)など・・・辛島千恵子
1.知的障害者更生施設と授産所(知的障害者)
2.知的障害者更生施設での作業療法士による支援
6 精神病院・・・美和千尋
1.精神病院での広汎性発達障害の実態
2.精神病院における広汎性発達障害者の対応
第4章 発達障害に対するさまざまなテクノロジーを利用した作業療法・・・鴨下賢一
1.発達障害の修学状況―IT支援技術の活用が必要な根拠
1 日本の場合
2 諸外国の場合
3 作業療法士による支援の重要性
2.広汎性発達障害とIT支援技術(パソコンの特徴)
1 広汎性発達障害特性を生かした支援
2 パーソナルコンピューター(パソコン)の特性
3.障害に応じたさまざまな支援
1 読みの障害への支援
2 書字の障害への支援
3 計算の障害への支援
4 コミュニケーションの障害への支援
5 理解を支援する
4.ユーザー補助
5.環境整備
6.支援具
7.支援機器
8.周辺機器
9.教材ソフト
1 有料ソフト
2 無料ソフト
10.パワーポイントで簡単自作ソフト
1 デジタル絵本
2 平仮名の単語と絵のマッチング課題の作り方(パワーポイント2007)
11.事例
1 トークアシストの利用
2 発達テスト結果が有意に伸びたケース
3 習得度が著しく伸びたケース
4 理解支援システムによる集団指導
12.おわりに
索引
【編集】辛島千恵子