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第19回勇気ある経営大賞

大田仁史の『ハビリス』を考える

定価:1,760円(本体1,600円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-391-2

四六 / 252頁 / 2011年
【著】大田仁史(茨城県立健康プラザ管理者)
  
読売新聞朝刊に広告を掲載いたしました【PDF】
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内容紹介

リハビリテーションの未来のために

「尊厳のある介護」とは、介護されている人の中に尊厳があるのではなく、介護する者の心に尊厳があるか否かの問題なのである。(本文62頁より)

日本のリハビリテーションを見続けてきた著者が、本当のリハビリテーションとは何か、今やらなければいけないことは何か、未来のリハビリテーションとは何かを問いただす。
それは第一章「団塊の津波と地域の縁」で地域リハビリテーションの本質を、第二章「ここがへんだよ介護保険」で尊厳ある介護と集団訓練を、第三章「自分らしさ?」で障害とは何かを、第四章「こころがつなぐもの」で介護予防と訪問リハビリの本質を、第五章「いきいき、のびのび」でこれからのリハビリテーションを提言する。それら一つひとつの話は、ユーモアあふれる著者独特の語り口となって私たちの心にずしりと響くメッセージとなり、私たちがこれから何をしなければいけないかのヒントを教えてくれる。

本書はリハビリテーションに携わるすべての人に読んでほしい珠玉の58話である

目次

はじめに
     
第一章 「縁」 団塊の津波と地域の縁
  一話  「団塊の津波」
  二話  団塊の津波を崩す
  三話  団塊世代の老人ホーム 
  四話  超高齢社会は住民参加で乗り切る
  五話  地域リハビリテーションの本質
  六話  住民のなかにいるのか、外にいるのか
  七話  地域リハビリテーションと環境問題
  八話  ハラジロカツオブシムシ
  九話  人形の首
  一〇話  津波の余波
  一一話  日本のリハビリテーション
     
第二章 「法」 ここがへんだよ介護保険
  一話  エビデンス病
  二話  どこでやめるのか「水際作戦」
  三話  集団訓練が消えた!
  四話  「尊厳ある介護」と「介護予防の二つの線」
  五話  「……能力の維持向上に努めるものとする」
  六話  「尊厳」を逆さから考える
  七話  「介護期」を提案する
  八話  違法性の阻却と廃用症候群
  九話  急性期リハビリテーションの本質
  一〇話  回復期リハビリテーションの目的
  一一話  個別訓練と集団訓練
  一二話  介護困難の予防と解除
  一三話  リハビリテーション医療の使命
     
第三章 「省」 自分らしさ?
  一話  「その人らしい」とは 
  二話  障害者を苦しめる二つの苦しみ
  三話  反省
  四話  ストレスと言えば
  五話  情緒剥奪症候群
  六話  ADLとQOL
  七話  生命飢餓状態
  八話  人にとっての「作業」の意味
  九話  情緒支援ネットワーク尺度
  一〇話  難しい日本語
  一一話  大人の絵本
  一二話  ロボットと不気味の谷
  一三話  分去れの片への道
     
第四章 「心」 こころがつなぐもの
  一話  残っているか「利他的遺伝子」
  二話  住民参加型の介護予防
  三話  「名前も知らないで……」
  四話  強い心と弱い心
  五話  蟻の連帯
  六話  自分の世界で伸び伸び生きる
  七話  リハビリ専門職のプロボノ
  八話  訪問リハビリの本質①~非人間の解放~
  九話  訪問リハビリの本質②
        ~介護期・終末期リハビリへの案内~
  一〇話  旅は最高のリハビリ!
     
第五章 「生」 いきいき、のびのび
  一話  星名?
  二話  お棺は意外に狭かった!
  三話  目標があれば我慢ができる
  四話  「神用語」と「老人力」
  五話  「ばらの空間」
  六話  鶴見和子さんの死
  七話  リハビリテーションと相撲の心技体
  八話  能天気一〇カ条
  九話  糸川英夫「九八プラス二」の人生
  一〇話  一七年目の「寝たきりになら連」
        ~写楽・姓億さんの思い出~
  一一話  万歳! 「訓練人生」
     
参考図書
おわりに
初出出典