<理学療法士列伝 EBMの確立に向けて> 山田英司 変形性膝関節症に対する保存的治療戦略
定価:3,080円(本体2,800円+税)
商品コード: ISBN978-4-89590-405-6
内容紹介
からだを張ってでも伝えたいことがある!
第一線で活躍する理学療法士が、貴重な経験や紆余曲折の人生を惜しみなく語る、理学療法士列伝シリーズの第1弾。ひとりの理学療法士として、どう学び、何を考え、どこを目指すのか。過去、現在、未来と3章立てで伝える。
第1章(現在)では、山田がライフワークとして研究し、得意とする変形性膝関節症に対する治療戦略について最新の見解を含め詳述する。第2章(過去)では、理学療法として生きるきっかけ、苦楽を共にした仲間との出会い、臨床での挫折・失敗、医療人としての心得を与ええくれた先輩・恩師との出会いなどについて、第3章(未来)では、今後必要とされる理学療法士についての筆者の考え、熱い思いを語る。
学生として、若手理学療法士として、筆者が何を体験し、悩み、そして乗り越えてきたのか。どのような出会いが、理学療法士としての筆者を育て、形づくってきたのか。その人生をもとに語られる「理学療法」は、多くの壁にぶつかって悩み、迷い、苦しんでいる若手理学療法士を奮い立たせ、未来へ向かって進む力を与えてくれるだろう。初めての壁を前にして立ちすくんでいる初学者に、その壁を越える手段として、またさらに一段上を目指すきっかけとして、この希有な書を薦める。
目次
変形性膝関節治療に対する保存的治療戦略
はじめに
膝OAとは
膝OAの病期分類
なぜ,膝OAは痛いのか
外部膝関節内反モーメント
膝OAの歩行と床反力
正常なKAMの制御メカニズム
膝OA初期接地の特徴
評価と治療の流れ
評価と治療の実際
第2章 臥薪嘗胆―私の歩み
現在に至るまで
学生時代
臨床実習前と実習後
臨床実習と理学療法士の質
測定・評価・技術の前に
最新機器がみせる医学
広島から石川,果てしなく続く見習い修業
石川県立中央病院時代
たかが勉強,されど勉強
医療人とは
はじめての学会発表
実習生の存在
2年目の小さな壁
臨床研究から理学療法科学へ
よき先輩,よき指導者
香川医科大学附属病院時代
はじめて教壇に立つ
研究が導く新しい仲間
大学院,そして世界へ
未知の国,オーストラリア!?
暗中模索の治療戦略
さらば香川医科大学附属病院
新型ウイルス「若年寄症候群」とは?
新天地での誓い
第3章 磨揉遷革―私の伝えたいこと
今,思うこと
臨床実習について
急性期理学療法について
理学療法と臨床研究について
【著】 山田 英司