ブラッシュアップ理学療法―88の知が生み出す臨床技術
電子版あり
定価:6,380円(本体5,800円+税)
商品コード: ISBN978-4-89590-415-5
内容紹介
EBM確立に向けた技術から始まる、臨床家88人の熱き挑戦!
理学療法にEBMが重要であることは、今さら改めて言うまでもないだろう。しかし、理学療法の技術特異性とこれまでの歴史から、参考となる研究が多いとはいえないことも事実である。その中で、先行研究を発想の起点と考えることには限界がある。理学療法の臨床はアイデアの宝庫であり、経験から導き生み出されるその技術・知識は、非常に優れたものが多いが、先のEBMという障害のため、まだまだ世間に公表されていないものが存在する。
そこで本書は、眠っているダイヤの原石(技術)に焦点をあて、全国各地で活躍している臨床家に「自身が考え発想した独自性のある臨床技術のみ」を、現在の最新知見をもとに述べてもらった。ここにはEBMはまだないが、脳天から尾骨までを突き抜けるような衝撃と、未来を明るくする治療のヒントが詰まっている。ここで紹介した技術は、今後検証を重ね、確立したものへと昇華していくだろう。
現場で暗中模索しながら悩み苦しんでいる新人から、治療の行き詰まりを感じている上級の臨床家まで役立つ、他に類を見ない書である。ぜひ一読を勧める。
目次
頭部・頸部
1 髪型による頭位変化と体幹に与える影響・・・多米一矢
2 頭部前方位姿勢・動作の修正・・・磯 あすか
3 不良姿勢を自己正中化する方法・・・西村圭二
4 舌骨を指標とした理学療法の展開・・・石月美帆
5 頸部運動を指標に上位胸郭のゆがみを改善させる・・・平山哲郎
6 顎関節症の理学療法のポイント・・・遠藤 優
7 頸部深層筋に対するストレッチ・・・山崎 敦
8 頸部・体幹の姿勢筋緊張をリセットする・・・新井恒雄
上 肢
9 肩こりを楽にする・・・斉藤 嵩
10 肩関節周囲炎に対する手からのアプローチ・・・大石健二
11 肩関節障害にみられる頭頸部の代償パターンを微調整する・・・吉田一也
12 肩関節・肩峰下インピンジメント症候群を改善させる・・・鈴木裕也
13 肩の動きを把握するためのテクニック・・・山口光國
14 上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎の痛みをたちどころに軽減させる・・・荒木 茂
15 上肢の運動連鎖を考慮した理学療法の展開・・・稲垣郁哉
16 手指運動と理学療法アプローチ・・・財前知典
17 姿勢からみる上肢痙性・・・工藤貴裕
体 幹
18 体幹の回旋を改善させる方法・・・古堅貞則
19 胸郭の屈曲分節を改善させる・・・石井美和子
20 上半身の姿勢偏位の評価と修正・・・大田幸作
21 胸郭から下肢の運動連鎖を誘発する・・・柿崎藤泰
22 横隔膜と肩甲帯の機能と構造に着目した脊椎後弯姿勢・呼吸機能の改善・・・ 磯谷隆介
23 腹横筋機能に着目した体幹・骨盤帯エクササイズ・・・布施陽子
24 体幹ローカルマッスルをすぐに活性化できる方法・・・加藤太郎
25 腰椎の可動性を視覚的に判別する方法・・・蒲原 元
26 外科術後患者に胸郭機能獲得を意識して介入する・・・黒岩澄志
27 アウターユニット+前鋸筋下部筋束による円背姿勢へのアプローチ・・・酒井健児
28 浮遊肋から体幹回旋を増加させる・・・小原裕次
29 骨盤前傾非対称性を対称化する・・・田島健伸
30 骨盤前傾誘導アプローチ・・・東谷年記
31 過剰な腰椎前弯に対するアプローチ・・・唐澤幹男
32 身体の軸形成を意識した治療アプローチ・・・中村浩明
33 産後の仙腸関節痛を軽減する・・・田舎中真由美
下 肢
34 スポーツ障害に対する骨盤回旋・側方偏位のコントロール・・・松田直樹
35 トレンデレンブルグ徴候を陰性化する・・・福井 勉
36 体幹安定で下肢の分離運動を行う・・・太田 恵
37 骨盤と大腿部の分離運動を促す・・・大神裕俊
38 股関節の適合曲面から展開する運動療法・・・建内宏重
39 立脚終期のトレイリングリムを構築する・・・湯田健二
40 立位・歩行時の股関節伸展をつくる・・・森 憲一
41 歩行立脚相の骨盤後方回旋を軽減する・・・津田泰志
42 デュシェンヌ現象に対する治療・・・梅田泰光
43 股関節内転筋群の働きについて・・・柴田泰行
44 股関節内転・伸展運動のススメ・・・小泉圭介
45 股関節疾患に対する運動療法のパラダイムシフト・・・永井 聡
46 機能解剖からみた股関節深層外旋筋群のトレーニング・・・木下一雄
47 股関節の開排動作を再獲得する・・・矢野雅直
48 股関節内旋制限を改善する方法・・・川井誉清
49 股関節屈曲・伸展運動の機能的可動性を改善させる・・・奥村晃司
50 足部機能から捉えた股関節への臨床的アプローチ・・・矢野奉紀
51 筋機能を考え筋活動を促す・・・土持宏之
52 人工膝関節全置換術後の可動域制限に対する治療・・・知花徹也
53 歩行時の膝関節屈曲位を改善させる方法・・・栗田 健
54 十字靱帯再建膝の大腿四頭筋を安全かつ効果的に強化する・・・小柳磨毅
55 真の膝関節回旋運動とは・・・木藤伸宏
56 荷重位におけるスクリューホームムーブメントの作り方・・・石井慎一郎
57 変形性膝関節症の外側動揺を考える・・・田中 創
58 膝関節疾患のstiff-knee gaitを改善させる・・・山田英司
59 knee-in現象を改善する・・・森口晃一
60 膝関節自動伸展不全を消失させる・・・大関直也
61 疲労骨折・疲労性骨膜炎の病態を明らかにする・・・大堀洋平
62 深後側コンパートメントの解放・・・竹島治生
63 しゃがみ込み動作によって足関節背屈制限を改善させる・・・高野英祐
64 脳卒中片麻痺に対する麻痺側背屈促通法・・・吉田大地
65 足関節周囲筋の筋力トレーニングの再考・・・入谷 誠
66 高齢者の足関節制御を改善する・・・近藤崇史
67 足関節内反捻挫の新しい治療の考え方・・・神谷秀明
68 ロッカーファンクションの再獲得-下駄を用いたアプローチ・・・佐藤敦史
69 立脚側への荷重が不十分な歩行に対する理学療法・・・具志堅敏
70 足底からの姿勢制御の補償・・・清水暁彦
動作のコントロール
71 二関節筋の特性を生かしたトレーニング・・・金原賢児
72 立ち上がり時の重心前方移動を可能にする・・・近藤 淳
73 床反力変化の順序性に着目したエクササイズ・・・佐々木和敏
74 ヒトの動き方-個性に合わせた動作戦略の提案・・・安里和也
75 筋収縮の応力特性を利用した局所アライメントのコントロール・・・江戸優裕
76 中間評価を介した立位から動作への治療展開・・・本島直之
77 固有感覚機能の低下に対する関節運動アプローチ・・・吉田隆紀
78 寝たきり患者離床のための臨床推論・・・阿部友和
79 スポーツ障害をチームで予防する・・・山崎祐輔
80 アテトーゼ型脳性まひ児における日常生活姿勢の環境設定・・・正木光裕
81 脳卒中片麻痺患者に対する治療戦略・・・田仲勝一
82 スクワット動作の改善・・・島袋 豪
83 左片麻痺患者の方向転換動作が稚拙なケースの治療法・・・岡山博信
84 慢性期片麻痺患者への歩行アプローチ・・・白岩知之
85 ブレイン歩行練習法・・・木村浩三
86 身心相関による「とらわれ」を軽減する・・・江原弘之
87 難聴,認知症,円背を考慮した運動療法・・・坂田晋一
88 骨盤側方移動の特性と介入方法・・・井野口誠之
1 髪型による頭位変化と体幹に与える影響・・・多米一矢
2 頭部前方位姿勢・動作の修正・・・磯 あすか
3 不良姿勢を自己正中化する方法・・・西村圭二
4 舌骨を指標とした理学療法の展開・・・石月美帆
5 頸部運動を指標に上位胸郭のゆがみを改善させる・・・平山哲郎
6 顎関節症の理学療法のポイント・・・遠藤 優
7 頸部深層筋に対するストレッチ・・・山崎 敦
8 頸部・体幹の姿勢筋緊張をリセットする・・・新井恒雄
上 肢
9 肩こりを楽にする・・・斉藤 嵩
10 肩関節周囲炎に対する手からのアプローチ・・・大石健二
11 肩関節障害にみられる頭頸部の代償パターンを微調整する・・・吉田一也
12 肩関節・肩峰下インピンジメント症候群を改善させる・・・鈴木裕也
13 肩の動きを把握するためのテクニック・・・山口光國
14 上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎の痛みをたちどころに軽減させる・・・荒木 茂
15 上肢の運動連鎖を考慮した理学療法の展開・・・稲垣郁哉
16 手指運動と理学療法アプローチ・・・財前知典
17 姿勢からみる上肢痙性・・・工藤貴裕
体 幹
18 体幹の回旋を改善させる方法・・・古堅貞則
19 胸郭の屈曲分節を改善させる・・・石井美和子
20 上半身の姿勢偏位の評価と修正・・・大田幸作
21 胸郭から下肢の運動連鎖を誘発する・・・柿崎藤泰
22 横隔膜と肩甲帯の機能と構造に着目した脊椎後弯姿勢・呼吸機能の改善・・・ 磯谷隆介
23 腹横筋機能に着目した体幹・骨盤帯エクササイズ・・・布施陽子
24 体幹ローカルマッスルをすぐに活性化できる方法・・・加藤太郎
25 腰椎の可動性を視覚的に判別する方法・・・蒲原 元
26 外科術後患者に胸郭機能獲得を意識して介入する・・・黒岩澄志
27 アウターユニット+前鋸筋下部筋束による円背姿勢へのアプローチ・・・酒井健児
28 浮遊肋から体幹回旋を増加させる・・・小原裕次
29 骨盤前傾非対称性を対称化する・・・田島健伸
30 骨盤前傾誘導アプローチ・・・東谷年記
31 過剰な腰椎前弯に対するアプローチ・・・唐澤幹男
32 身体の軸形成を意識した治療アプローチ・・・中村浩明
33 産後の仙腸関節痛を軽減する・・・田舎中真由美
下 肢
34 スポーツ障害に対する骨盤回旋・側方偏位のコントロール・・・松田直樹
35 トレンデレンブルグ徴候を陰性化する・・・福井 勉
36 体幹安定で下肢の分離運動を行う・・・太田 恵
37 骨盤と大腿部の分離運動を促す・・・大神裕俊
38 股関節の適合曲面から展開する運動療法・・・建内宏重
39 立脚終期のトレイリングリムを構築する・・・湯田健二
40 立位・歩行時の股関節伸展をつくる・・・森 憲一
41 歩行立脚相の骨盤後方回旋を軽減する・・・津田泰志
42 デュシェンヌ現象に対する治療・・・梅田泰光
43 股関節内転筋群の働きについて・・・柴田泰行
44 股関節内転・伸展運動のススメ・・・小泉圭介
45 股関節疾患に対する運動療法のパラダイムシフト・・・永井 聡
46 機能解剖からみた股関節深層外旋筋群のトレーニング・・・木下一雄
47 股関節の開排動作を再獲得する・・・矢野雅直
48 股関節内旋制限を改善する方法・・・川井誉清
49 股関節屈曲・伸展運動の機能的可動性を改善させる・・・奥村晃司
50 足部機能から捉えた股関節への臨床的アプローチ・・・矢野奉紀
51 筋機能を考え筋活動を促す・・・土持宏之
52 人工膝関節全置換術後の可動域制限に対する治療・・・知花徹也
53 歩行時の膝関節屈曲位を改善させる方法・・・栗田 健
54 十字靱帯再建膝の大腿四頭筋を安全かつ効果的に強化する・・・小柳磨毅
55 真の膝関節回旋運動とは・・・木藤伸宏
56 荷重位におけるスクリューホームムーブメントの作り方・・・石井慎一郎
57 変形性膝関節症の外側動揺を考える・・・田中 創
58 膝関節疾患のstiff-knee gaitを改善させる・・・山田英司
59 knee-in現象を改善する・・・森口晃一
60 膝関節自動伸展不全を消失させる・・・大関直也
61 疲労骨折・疲労性骨膜炎の病態を明らかにする・・・大堀洋平
62 深後側コンパートメントの解放・・・竹島治生
63 しゃがみ込み動作によって足関節背屈制限を改善させる・・・高野英祐
64 脳卒中片麻痺に対する麻痺側背屈促通法・・・吉田大地
65 足関節周囲筋の筋力トレーニングの再考・・・入谷 誠
66 高齢者の足関節制御を改善する・・・近藤崇史
67 足関節内反捻挫の新しい治療の考え方・・・神谷秀明
68 ロッカーファンクションの再獲得-下駄を用いたアプローチ・・・佐藤敦史
69 立脚側への荷重が不十分な歩行に対する理学療法・・・具志堅敏
70 足底からの姿勢制御の補償・・・清水暁彦
動作のコントロール
71 二関節筋の特性を生かしたトレーニング・・・金原賢児
72 立ち上がり時の重心前方移動を可能にする・・・近藤 淳
73 床反力変化の順序性に着目したエクササイズ・・・佐々木和敏
74 ヒトの動き方-個性に合わせた動作戦略の提案・・・安里和也
75 筋収縮の応力特性を利用した局所アライメントのコントロール・・・江戸優裕
76 中間評価を介した立位から動作への治療展開・・・本島直之
77 固有感覚機能の低下に対する関節運動アプローチ・・・吉田隆紀
78 寝たきり患者離床のための臨床推論・・・阿部友和
79 スポーツ障害をチームで予防する・・・山崎祐輔
80 アテトーゼ型脳性まひ児における日常生活姿勢の環境設定・・・正木光裕
81 脳卒中片麻痺患者に対する治療戦略・・・田仲勝一
82 スクワット動作の改善・・・島袋 豪
83 左片麻痺患者の方向転換動作が稚拙なケースの治療法・・・岡山博信
84 慢性期片麻痺患者への歩行アプローチ・・・白岩知之
85 ブレイン歩行練習法・・・木村浩三
86 身心相関による「とらわれ」を軽減する・・・江原弘之
87 難聴,認知症,円背を考慮した運動療法・・・坂田晋一
88 骨盤側方移動の特性と介入方法・・・井野口誠之
【編集】 福井 勉(文京学院大学)