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パーキンソン病はこうすれば変わる ! (DVD付)

定価:3,080円(本体2,800円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-413-1

「実践パーキンソンダンス」DVD付

B5 / 130頁 / DVD付 / 2012年
【編集】
高畑進一 (大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学科)
宮口英樹 (広島大学大学院医歯薬保健学研究院応用生命科学部門作業行動探索科学領域)
【ダンス制作】
橋本弘子 (藍野大学医療保健学部作業療法学科)

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内容紹介

ADL上で困難と感じる動作を改善するためのヒントが満載!

「自分の手足がみえないと、動作が滞ります」、「目をつぶると怖くてシャワーができません」、「急がされたり、いやなことを言われると動けなくなります」……一般的にパーキンソン病の症状として知られるのは振戦、固縮、無動、姿勢調節障害等であるが、編者らは、長年患者さんと関わる中で、それら以外にも多くの不思議な現象が日常生活で起きていることを明らかにしてきた。

本書は、パーキンソン病の理解を深めるための疫学や治療、臨床像や心身機能評価に加え、運動イメージをパーキンソン病の治療にいかに役立てるか、患者さんが日常生活で感じる困難に対処するためのヒント、さらにパーキンソン病に効果的な動きを取り入れたダンスをDVD付で紹介する。

これまでにない観点からパーキンソン病の方を理解・支援し、新しいトレーニングとしてダンスを取り入れたいと考える当事者・支援者に必ず役立つ1冊である。

目次

第1部 パーキンソン病の生活機能障害
  第1章 パーキンソン病の日常生活動作の工夫・・・高畑進一・内藤泰男・戸松好恵・西川智子・細本愛子・牟田博行
    はじめに
    困難に感じる動作の特徴
    日常生活動作の工夫のポイント
      更衣動作 / 排泄動作 / 入浴動作 / 食事動作 / 整容動作 /
      起き上がり・立ち上がり / 歩行 / 交通機関の利用 / 家事 /
      コミュニケーション / 生きがい / 住宅改修 / ストレスと動き 
  第2章 パーキンソン病の生活機能障害とその特徴・・・高畑進一
    当事者の生活機能障害
    慣れていた動作が困難
    1.無意識に行う動作が困難,意識化(イメージ)することにより遂行可能
    2.動作遂行にイメージを用いるのはなぜか
    3.複雑動作が困難
    4.視覚情報の有無が動作に影響する
    5.なぜ視覚情報があれば動作が可能なのか
    6.視覚情報の変化が動作に影響する
    7.動作困難の背景にあるのは身体図式と運動イメージの障害である
    8.画一的な動作方法と環境に対する被影響性
    9.動作継続の重要性と動作再学習の可能性
    10.その他の特徴的困難
  
第2部 パーキンソン病の理解のために
  第1章 疫学と治療―パーキンソン病の動向と最新療法・・・原田俊英
    疫学
    病態
    治療
      1.薬物療法
      2.脳深部刺激療法(DBS)
      3.将来の治療法
  第2章 パーキンソン病の臨床像とリハビリテーションの意義・・・石・文子
    パーキンソン病の重症度と臨床症状
      1.運動症状
      2.自律神経症状・精神症状
    臨床症状の問題とリハビリテーション
      1.筋力の低下
      2.リズム障害
      3.構音・嚥下障害
      4.自律神経症状
      5.精神症状
      6.その他
  第3章 パーキンソン病の心身機能評価
      1 パーキンソン病の機能評価・・・内藤泰男
        重症度評価
          1.Hoehn-Yahr重症度分類
          2.UPDRS(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale)
        機能評価
          1.上肢機能の評価
          2.下肢機能の評価
      2 身体図式評価・・・田中宏明
        身体図式
          1.身体図式と身体イメージ
          2.身体表象機能の3つのタイプ
        身体図式評価方法
          1.感覚検査
          2.模倣課題
          3.描画法
        研究で用いられた身体図式に関わる課題
          1.Pinboard Test
          2.指あわせ試験
          3.通り抜け課題
          4.障害物回避の見積もり能力測定課題
          5.リーチ距離見積もり誤差測定課題
        身体図式の評価方法について
      3 運動イメージの評価・・・中西 一・槙尾富未香・宮口英樹
        運動イメージとは
        運動イメージの評価
          1.心的時間測定法
          2.質問紙法
          3.メンタルローテーション
        パーキンソン病患者の運動イメージ
          1.手のMRTについて
          2.健常者とパーキンソン病患者の比較
      4 新しい運動イメージ評価―同心円課題・・・大坪健一・高畑進一
        仮説
        評価スケール作成経緯
          1.文献検索
          2.評価スケール試作
        タブレットPCを用いた評価の実施手順
        運動イメージ評価としての可能性の検討
  第4章 パーキンソン病と運動イメージ―その応用
      1 運動イメージとUPDRS・・・中津留正剛
        質問紙法について
        質問紙法による健常高齢者とパーキンソン病患者との比較
        視覚イメージ・運動イメージとUPDRSとの関係
      2 手のメンタルローテーションとUPDRS,上肢機能・・・中西 一
        手のメンタルローテーション課題とUPDRS,上肢機能の関係
      3 運動イメージ想起の臨床応用・・・中西 一・石附智奈美・宮口英樹
        先行研究でのパーキンソン病患者への運動イメージ想起を用いた介入
        運動イメージ想起を用いた介入の実践
          1.運動イメージ想起による動作変化の特徴
          2.なぜ動作は改善したのか
          3.運動イメージの効果
  
第3部 実践 パーキンソンダンス
  第1章 パーキンソンダンスの要素と構成・・・橋本弘子
    パーキンソン病とダンスの特徴
    パーキンソンダンスに必要な要素
    パーキンソンダンスの構成
  第2章 パーキンソンダンスの効果・・・宮口英樹・高畑進一
    パーキンソンダンスの効果について
      1.運動機能について
        1)TMT(Timed Motor Test)
        2)TUGT(Timed Up and Go Test)
      2.バランス能力評価
        1)FRT(Functional Reach Test)
      3.イメージ能力
        1)手のMRT(Mental Rotation Task)
        2)同心円課題
      4.表情認知課題
      5.ダンス鑑賞方法の違いによる前頭前野の活動
    なぜダンスは効果があるのか
    パーキンソンダンス参加者の声から・・・橋本弘子
  第3章 パーキンソンダンスDVD「Let’s enjoy PD Dance!」その内容とポイント・・・橋本弘子
    1: ほぐしてダンス
    2: タッピング ダンス
    3: ヒール・トウ ダンス
    4: アーム・フィンガー ダンス
    5: 手ぬぐいダンス
    6: バランス ダンス
    7: 歩いてダンス
    8: ゆらゆらダンス

執筆者一覧

高畑 進一  大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学科
内藤 泰男  大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学科
戸松 好恵  堺市健康福祉局健康部健康医療推進課
西川 智子  大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学科
細本 愛子  千里津雲台訪問看護ステーション
牟田 博行  わかくさ竜間リハビリテーション病院
原田 俊英  県立広島大学保健福祉学部理学療法学科
石・ 文子  県立広島大学
田中 宏明  大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学科
中西 一   広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門
槙尾富未香  済生会泉尾病院リハビリテーションセンター
宮口 英樹  広島大学大学院医歯薬保健学研究院応用生命科学部門作業行動探索科学領域
大坪 健一  大阪医科大学付属病院リハビリテーション科
中津留正剛  産業医科大学病院リハビリテーション部
石附智奈美  広島大学大学院医歯薬保健学研究院応用生命科学部門作業行動探索科学領域
橋本 弘子  藍野大学医療保健学部作業療法学科