宗形テクニック 【第2版】 痛みに効くセルフコントロール術
内容紹介
“痛みをもつ人に夢を与えるセルフケア術”待望の最新版
著者の長年にわたる米国での経験・知識から編み出された、新しい疼痛コントロール方法「宗形テクニック」。我が国に逆輸入されてから約8年の月日が経った。その間、技術の研鑽・向上はとどまらず、その長い沈黙を破り、遂に最新バージョンが解禁となった。
このテクニックの最大の特徴はその除痛効果にあるが、本当の極意はここから先にある。安全かつ効果的でありながら、簡単で短時間に習得可能な、このセルフアライメント矯正法は再現性が高く、患者自身が身に付けて継続的に行うことで、驚くほど除痛効果が持続するのである。さらに付け加えると子どもから高齢者まで、かつ急性期から慢性期までオールラウンドに適応可能なテクニックでもある。
近年、医療費抑制が叫ばれているが、理学療法士、柔整師、スポーツトレーナー、カイロプラクターなど、疼痛抑制に関わるすべての方に、日本の未来を見据えた驚くべき効果を実体験してもらい、抑制効果の一助として役立ててほしい。
目次
第1章 宗形テクニックの生い立ちとその効果
1・1 痛みに悩む人々の現状と脅かされる経済生活
1・2 宗形テクニックの生い立ち
1・3 頻繁に出会う痛みの原因
1・4 セルフアライメントの矯正と運動療法の効果
1・5 適応と理学療法士の役割
1)適応
2)理学療法士の役割
第2章 脊柱・仙腸関節・股関節を中心とした解剖学的根拠
2・1 解剖学的基礎
1)脊椎
2)脊柱の連結
3)仙腸関節
4)股関節
2・2 アライメント不良による身体問題のドミノ効果的悪化
1)脊柱椎間関節に回旋のずれが生じると
2)第1頚椎に回旋のずれが起こると
3)頚椎に側方ずれが起こると
4)腸骨がずれると
5)大腿骨頭が外側にずれると
6)大腿骨頭が前方にずれると
7)仙骨が回旋すると
8)大腿骨頭が外側および前方にずれ,そして仙骨が回旋すると
第3章 臨床上で気づいたこと
3・1 環境から受ける身体への影響
1)重力
2)地球自転から受ける影響
3・2 日常生活や仕事から受ける身体への影響
3・3 誤解されている運動療法
1)いわゆる腹筋運動(求心性筋力増強運動)は身体に悪影響を及ぼす
2)ストレッチング
3)いわゆる肩の振り子運動(pendulum exercise)
4)手関節の筋力増強運動
5)足部のアーチサポート
6)神経のモビライゼーションテクニック
3・4 運動療法持続の重要性
第4章 評 価
4・1 評価の目的
4・2 現在の主訴に関する経過
4・3 他の病歴
4・4 主訴
1)痛みはどこにあるか? ボディチャート(body chart)を使い患者に記入してもらう
2)痛みに関しての評価
3)感覚障害はあるか?
4)症状はいつ,何によって悪化するか?
5)睡眠は痛みによって妨げられるか?もしそうであればどの程度か?
6)患者の目標および理学療法を通じて期待することは何か?
4・5 客観的テスト
1)初診時の患者の印象
2)座位あるいは立位における姿勢
3)歩行による異常
4)関節可動域の測定
5)筋力テスト
6)アライメント評価
7)特別なテスト
第5章 中核となるアライメント矯正法とその実際
5・1 よいアライメントに安定させるためには
5・2 注意事項
1)徐々に運動を始め,痛みがなるべく強くならないようにする
2)運動中は呼吸を止めないこと
3)特に腸骨のアライメントが安定するまでは,次のことに留意して体幹筋群の短縮を避けること
4)脊柱のアライメントを維持するためには,次のことに留意すること
5・3 セルフアライメント矯正をする頻度
1)初期
2)神経筋の再教育期
3)維持期
5・4 セルフアライメント矯正の前に―利き目の確認
5・5 頚椎・胸椎の痛みを軽減する方法
1)頚椎の側方ずれの矯正と脊髄の下方モビライゼーション
2)環椎後頭関節―頭蓋骨の側屈ずれ(側方回旋)
3)第 1 頚椎の回旋矯正
4)第 2~7 頚椎椎間関節および第 1~12 胸椎椎間関節と肋骨の回旋矯正
5)環椎後頭関節①-頭蓋骨の回旋
6)環椎後頭関節②-頭蓋骨の伸展
5・6 腰椎・仙腸関節・股関節の痛みを軽減する方法
1)頚椎の側方ずれの矯正と脊髄の下方モビライゼーション
2)腸骨のずれとそれに伴う膝蓋骨のずれの矯正
3)第 1~5 腰椎椎間関節の回旋矯正
4)大腿骨頭の外側ずれの矯正
5)大腿骨頭の前方ずれの矯正
6)仙骨の回旋矯正
第6章 首の痛み,肩こりと背中の上部の痛み治療
6・1 不良姿勢とそれによって起こる症状
6・2 治療
1)頚椎・胸椎・肋骨のアライメント矯正
2)頚椎軟部組織のモビライゼーション
3)マッサージおよび胸鎖関節と肩甲骨のモビライゼーション
4)大胸筋・小胸筋のストレッチング
5)自動運動による肩甲骨のモビライゼーション
6)中間位(12時)での頭部後方押し運動
7)頚椎前部・頚椎側部の筋力増強運動
8)頚椎の可動域運動
9)首に優しい枕の選択,座位におけるよい姿勢,そして頚椎と胸椎に安全な職場環境とは
第7章 腰痛・股関節の痛み治療
7・1 セルフアライメント矯正
7・2 筋肉の治療
7・3 サージカルチュービングを使った運動
1)効果
2)その実際
7・4 下肢・体幹のストレッチング
1)背臥位
2)腹臥位
3)四つ這い
4)立位
7・5 ジムボールを使った運動
1)効果
2)注意事項
3)ボールの大きさの選び方
4)その実際
7・6 腰痛を軽減または予防するための歩行
7・7 正しい姿勢とボディメカニクス
第8章 上肢の痛みとその治療
8・1 必要とあれば,頚椎・胸椎・肋骨・腸骨のアライメ ントを矯正する
8・2 肩関節の治療
1)腸骨のずれの矯正
2)上腕骨頭の前方ずれ(後方ずれ)の矯正
3)腕神経叢の時計回りのモビライゼーション
4)インピンジメントの治療
5)筋力増強運動
6)関節包炎(いわゆる五十肩)の治療
8・3 肘関節・前腕・手関節と手の痛み治療
1)肘関節・前腕・手関節と手の評価
2)アライメント評価
8・4 前腕軟部組織のモビライゼーション
8・5 手関節可動域の運動
1)手関節屈筋群のストレッチング
2)手関節伸筋群のストレッチング
8・6 手関節を中間位に保持した筋力増強運動
1)母指手根中手関節の掌側および回内ずれと母指球筋の異常
8・7 大胸筋・小胸筋のストレッチングと正中神経・尺骨神経・橈骨神経の機能関係
8・8 腕神経叢のモビライゼーション
8・9 大腿骨頭のずれと仙骨の回旋ずれの矯正
第9章 膝関節・足関節・足部の痛み治療
9・1 膝関節の痛みを軽減するためには
1)脛骨上部の側方ずれ
2)脛骨上部の回旋ずれ
3)膝蓋骨の挙上ずれ
4)脛骨上部の前方ずれ・後方ずれ
9・2 足関節・足部の痛みを軽減するためには
1)脛骨上部の回旋ずれ
2)足関節(距腿関節)における外果の前方ずれ・後方ずれ
3)腓骨頭(脛腓関節)の前方ずれ・後方ずれ
4)距骨(距腿関節)の内側ずれ・外側ずれ
5)距骨(距腿関節)の回旋
6)距骨(距腿関節)の前方ずれ・後方ずれ
7)中足骨のずれ
8)足部アーチ(足底弓)の低下
9・3 関節可動域の運動(ストレッチング)
9・4 筋力増強運動
9・5 下肢のバランスと協調性の運動
第10章 セルフケアの実際
10・1 この治療法のおもしろみを知るためには
10・2 症状別による初期治療の推薦
1)頭痛,首の痛みおよび肩こりを軽減させるためには
2)上背部および中背部の痛みを軽減させるためには
3)腰痛および下肢への放散痛を軽減させるためには
4)肩の痛みを軽減させるためには
5)上腕の痛みを軽減させるためには
6)肘から手にかけての痛みと浮腫を軽減させるためには
7)大転子および腸脛靱帯の痛みを軽減させるためには
8)脚長差を感じ,歩行に障害をきたす時は
9)膝関節の痛みを軽減,あるいは関節可動域を改善させるためには
10)下肢の痙攣とそれに伴う痛みを軽減させるためには
10・3 機能レベルの低い患者への適応
10・4 他動的治療からセルフケアへの移行
1・1 痛みに悩む人々の現状と脅かされる経済生活
1・2 宗形テクニックの生い立ち
1・3 頻繁に出会う痛みの原因
1・4 セルフアライメントの矯正と運動療法の効果
1・5 適応と理学療法士の役割
1)適応
2)理学療法士の役割
第2章 脊柱・仙腸関節・股関節を中心とした解剖学的根拠
2・1 解剖学的基礎
1)脊椎
2)脊柱の連結
3)仙腸関節
4)股関節
2・2 アライメント不良による身体問題のドミノ効果的悪化
1)脊柱椎間関節に回旋のずれが生じると
2)第1頚椎に回旋のずれが起こると
3)頚椎に側方ずれが起こると
4)腸骨がずれると
5)大腿骨頭が外側にずれると
6)大腿骨頭が前方にずれると
7)仙骨が回旋すると
8)大腿骨頭が外側および前方にずれ,そして仙骨が回旋すると
第3章 臨床上で気づいたこと
3・1 環境から受ける身体への影響
1)重力
2)地球自転から受ける影響
3・2 日常生活や仕事から受ける身体への影響
3・3 誤解されている運動療法
1)いわゆる腹筋運動(求心性筋力増強運動)は身体に悪影響を及ぼす
2)ストレッチング
3)いわゆる肩の振り子運動(pendulum exercise)
4)手関節の筋力増強運動
5)足部のアーチサポート
6)神経のモビライゼーションテクニック
3・4 運動療法持続の重要性
第4章 評 価
4・1 評価の目的
4・2 現在の主訴に関する経過
4・3 他の病歴
4・4 主訴
1)痛みはどこにあるか? ボディチャート(body chart)を使い患者に記入してもらう
2)痛みに関しての評価
3)感覚障害はあるか?
4)症状はいつ,何によって悪化するか?
5)睡眠は痛みによって妨げられるか?もしそうであればどの程度か?
6)患者の目標および理学療法を通じて期待することは何か?
4・5 客観的テスト
1)初診時の患者の印象
2)座位あるいは立位における姿勢
3)歩行による異常
4)関節可動域の測定
5)筋力テスト
6)アライメント評価
7)特別なテスト
第5章 中核となるアライメント矯正法とその実際
5・1 よいアライメントに安定させるためには
5・2 注意事項
1)徐々に運動を始め,痛みがなるべく強くならないようにする
2)運動中は呼吸を止めないこと
3)特に腸骨のアライメントが安定するまでは,次のことに留意して体幹筋群の短縮を避けること
4)脊柱のアライメントを維持するためには,次のことに留意すること
5・3 セルフアライメント矯正をする頻度
1)初期
2)神経筋の再教育期
3)維持期
5・4 セルフアライメント矯正の前に―利き目の確認
5・5 頚椎・胸椎の痛みを軽減する方法
1)頚椎の側方ずれの矯正と脊髄の下方モビライゼーション
2)環椎後頭関節―頭蓋骨の側屈ずれ(側方回旋)
3)第 1 頚椎の回旋矯正
4)第 2~7 頚椎椎間関節および第 1~12 胸椎椎間関節と肋骨の回旋矯正
5)環椎後頭関節①-頭蓋骨の回旋
6)環椎後頭関節②-頭蓋骨の伸展
5・6 腰椎・仙腸関節・股関節の痛みを軽減する方法
1)頚椎の側方ずれの矯正と脊髄の下方モビライゼーション
2)腸骨のずれとそれに伴う膝蓋骨のずれの矯正
3)第 1~5 腰椎椎間関節の回旋矯正
4)大腿骨頭の外側ずれの矯正
5)大腿骨頭の前方ずれの矯正
6)仙骨の回旋矯正
第6章 首の痛み,肩こりと背中の上部の痛み治療
6・1 不良姿勢とそれによって起こる症状
6・2 治療
1)頚椎・胸椎・肋骨のアライメント矯正
2)頚椎軟部組織のモビライゼーション
3)マッサージおよび胸鎖関節と肩甲骨のモビライゼーション
4)大胸筋・小胸筋のストレッチング
5)自動運動による肩甲骨のモビライゼーション
6)中間位(12時)での頭部後方押し運動
7)頚椎前部・頚椎側部の筋力増強運動
8)頚椎の可動域運動
9)首に優しい枕の選択,座位におけるよい姿勢,そして頚椎と胸椎に安全な職場環境とは
第7章 腰痛・股関節の痛み治療
7・1 セルフアライメント矯正
7・2 筋肉の治療
7・3 サージカルチュービングを使った運動
1)効果
2)その実際
7・4 下肢・体幹のストレッチング
1)背臥位
2)腹臥位
3)四つ這い
4)立位
7・5 ジムボールを使った運動
1)効果
2)注意事項
3)ボールの大きさの選び方
4)その実際
7・6 腰痛を軽減または予防するための歩行
7・7 正しい姿勢とボディメカニクス
第8章 上肢の痛みとその治療
8・1 必要とあれば,頚椎・胸椎・肋骨・腸骨のアライメ ントを矯正する
8・2 肩関節の治療
1)腸骨のずれの矯正
2)上腕骨頭の前方ずれ(後方ずれ)の矯正
3)腕神経叢の時計回りのモビライゼーション
4)インピンジメントの治療
5)筋力増強運動
6)関節包炎(いわゆる五十肩)の治療
8・3 肘関節・前腕・手関節と手の痛み治療
1)肘関節・前腕・手関節と手の評価
2)アライメント評価
8・4 前腕軟部組織のモビライゼーション
8・5 手関節可動域の運動
1)手関節屈筋群のストレッチング
2)手関節伸筋群のストレッチング
8・6 手関節を中間位に保持した筋力増強運動
1)母指手根中手関節の掌側および回内ずれと母指球筋の異常
8・7 大胸筋・小胸筋のストレッチングと正中神経・尺骨神経・橈骨神経の機能関係
8・8 腕神経叢のモビライゼーション
8・9 大腿骨頭のずれと仙骨の回旋ずれの矯正
第9章 膝関節・足関節・足部の痛み治療
9・1 膝関節の痛みを軽減するためには
1)脛骨上部の側方ずれ
2)脛骨上部の回旋ずれ
3)膝蓋骨の挙上ずれ
4)脛骨上部の前方ずれ・後方ずれ
9・2 足関節・足部の痛みを軽減するためには
1)脛骨上部の回旋ずれ
2)足関節(距腿関節)における外果の前方ずれ・後方ずれ
3)腓骨頭(脛腓関節)の前方ずれ・後方ずれ
4)距骨(距腿関節)の内側ずれ・外側ずれ
5)距骨(距腿関節)の回旋
6)距骨(距腿関節)の前方ずれ・後方ずれ
7)中足骨のずれ
8)足部アーチ(足底弓)の低下
9・3 関節可動域の運動(ストレッチング)
9・4 筋力増強運動
9・5 下肢のバランスと協調性の運動
第10章 セルフケアの実際
10・1 この治療法のおもしろみを知るためには
10・2 症状別による初期治療の推薦
1)頭痛,首の痛みおよび肩こりを軽減させるためには
2)上背部および中背部の痛みを軽減させるためには
3)腰痛および下肢への放散痛を軽減させるためには
4)肩の痛みを軽減させるためには
5)上腕の痛みを軽減させるためには
6)肘から手にかけての痛みと浮腫を軽減させるためには
7)大転子および腸脛靱帯の痛みを軽減させるためには
8)脚長差を感じ,歩行に障害をきたす時は
9)膝関節の痛みを軽減,あるいは関節可動域を改善させるためには
10)下肢の痙攣とそれに伴う痛みを軽減させるためには
10・3 機能レベルの低い患者への適応
10・4 他動的治療からセルフケアへの移行
【著】 宗形美代子(Kaiser Permanente)