イラスト わかりやすい移動のしかた【第4版】患者と介助者のために
電子版あり
定価:3,080円(本体2,800円+税)
商品コード: ISBN978-4-89590-508-4
内容紹介
イラスト540点以上 ! さらに見やすく生まれかわった“目で見てわかる”移動のしかた
理学療法士として45年の経験をもつ著者が、移動動作の型にこだわることなく広く技術を応用するために必要な、「てこの作用」、「ベクトル・合成力」、「物体の形状と転がり」など、少し苦手に思いがちな基礎をやさしく伝授する。基礎知識をかためた後は、困ったケースへの対処法、声かけのコツや介助の注意点を交えつつ、具体的な動作ステップが丁寧に解説されるので、介助の進め方や患者の自立を目指したかかわり方など現場ですぐに生かせるワザが豊富なイラストでじっくり学べる。
リハビリテーションの対象は「人」であること。
信頼関係を築き、患者自身の残存機能や能力を生かして自立を促すようかかわるケア本来の精神に基づき、患者に負担をかけず、介助者自身の腰や膝を痛めずに守りながら、できるだけ小さな力で介助・援助するコツとポイントがわかる必読の書である。
目次
第1章 移動動作の基礎知識
移動動作の基礎となっている考え方
日常生活活動と移動動作
移動動作と生活活動の関連
1 力学・物理学的側面
支持基底面
重心の位置・高さ
平衡
てこ作用
ベクトル・合成力
慣性
振り子運動・遠心力
摩擦
物体の形状と転がり
2 運動生理学的側面
眼,首,体幹の制御運動
身体の中心を運動軸(体軸)にした回旋の動き(体軸回旋運動)
麻痺側を下にした寝返りと側臥位
足の機能
3 運動学的側面
「押す」「引く」動作の違い
安定と不安定
回転運動の制御
力学的有利性を利用すること
4 介護的側面
介助は最小限に:物理・運動学的有利性を利用
自立のための介助・援助を心がける
口頭指示ははっきりと,具体的に
麻痺があっても動かすことはできる.健常な部分,意図的に動かせる四肢,部位は使わせる
同じ眼の高さで介助・援助を行う
対象者の動きを妨げない
移動距離が最短になるように
その他
5 心理等内的側面
安全であること
恐怖心を抱かせない介助
身体の一部に手を添える
依存心は極力小さく
その他
第2章 移動動作介助の考え方
1 移動動作と姿勢
移動動作と姿勢の種類
2 次の動作に生かせる姿勢と動作
3 感覚を大事に
4 動作経験の繰り返し,積み重ねで記憶
5 動作を一連の流れ/パターンで捉える
高齢者世代の特性(加齢・心身機能低下以外に)
第3章 移動動作介助の進め方
対象者の自立とQOL向上を目標に行うリハビリテーションケア (リハビリテーション介助・援助)
1 まず座位の確保から
2 介助の進め方
3 介助の実際
担う・抱きかかえる・下ろす
寝返り,起こし,腰かけ姿勢をとらせる介助法(主に片麻痺患者)
移動動作のチェックポイント
第4章 移動動作自立への進め方
1 寝返り(自立を目指して)
寝たきりからの解放
眼・首の動き
横向きになる・寝返り動作の介助
ベッド端・柵,手すりを利用しての寝返り動作
その他の方法
2 起き上がり座る
横向きに寝返り,起き上がってベッドに腰かける
ベッド端・柵,手すりを引きながら起き上がる
両腕に力があり下半身,両下肢または片足に障害がある場合
3 座る
4 座っての移動
腰かけ・端座位で左右に移動する
長座位で,前進・後退,横への移動
5 立ち上がり・座る
端座位からの立ち上がり
立った位置から腰かける・座る
立ち上がり・座り動作の介助・援助方法
6 立つ・立位
立つこと・立位姿勢時のアライメント
立位介助・援助
立位自立(を目指して)
歩く準備をする
7 床,マットなどからの立ち上がりと座り
床に座った位置から立ち上がる動作
立った位置から床,マットなどに座る動作
椅子や台を健常側・非麻痺側に置いた床からの立ち上がり
8 歩く・歩行
振り出し時「揃える」か「振り抜く」か
杖使用時の歩行パターン(支えること・支持を主体にみた歩行パターン)
装具歩行
歩行訓練
9 階段,段差の昇降
階段昇降
階段を下りるときの要領
階段昇降の型・パターン
段差昇降・またぎ動作
杖を使って昇降するときの要領
10 日常生活用具と移動動作
日常生活活動の中での姿勢と移動動作
ベッドの硬さと高さ
枕と首
ベッドとポータブルトイレ
食卓,テーブル
首の動きと飲み込み
車いすでの移動
車いすの操作介助
移動動作の基礎となっている考え方
日常生活活動と移動動作
移動動作と生活活動の関連
1 力学・物理学的側面
支持基底面
重心の位置・高さ
平衡
てこ作用
ベクトル・合成力
慣性
振り子運動・遠心力
摩擦
物体の形状と転がり
2 運動生理学的側面
眼,首,体幹の制御運動
身体の中心を運動軸(体軸)にした回旋の動き(体軸回旋運動)
麻痺側を下にした寝返りと側臥位
足の機能
3 運動学的側面
「押す」「引く」動作の違い
安定と不安定
回転運動の制御
力学的有利性を利用すること
4 介護的側面
介助は最小限に:物理・運動学的有利性を利用
自立のための介助・援助を心がける
口頭指示ははっきりと,具体的に
麻痺があっても動かすことはできる.健常な部分,意図的に動かせる四肢,部位は使わせる
同じ眼の高さで介助・援助を行う
対象者の動きを妨げない
移動距離が最短になるように
その他
5 心理等内的側面
安全であること
恐怖心を抱かせない介助
身体の一部に手を添える
依存心は極力小さく
その他
第2章 移動動作介助の考え方
1 移動動作と姿勢
移動動作と姿勢の種類
2 次の動作に生かせる姿勢と動作
3 感覚を大事に
4 動作経験の繰り返し,積み重ねで記憶
5 動作を一連の流れ/パターンで捉える
高齢者世代の特性(加齢・心身機能低下以外に)
第3章 移動動作介助の進め方
対象者の自立とQOL向上を目標に行うリハビリテーションケア (リハビリテーション介助・援助)
1 まず座位の確保から
2 介助の進め方
3 介助の実際
担う・抱きかかえる・下ろす
寝返り,起こし,腰かけ姿勢をとらせる介助法(主に片麻痺患者)
移動動作のチェックポイント
第4章 移動動作自立への進め方
1 寝返り(自立を目指して)
寝たきりからの解放
眼・首の動き
横向きになる・寝返り動作の介助
ベッド端・柵,手すりを利用しての寝返り動作
その他の方法
2 起き上がり座る
横向きに寝返り,起き上がってベッドに腰かける
ベッド端・柵,手すりを引きながら起き上がる
両腕に力があり下半身,両下肢または片足に障害がある場合
3 座る
4 座っての移動
腰かけ・端座位で左右に移動する
長座位で,前進・後退,横への移動
5 立ち上がり・座る
端座位からの立ち上がり
立った位置から腰かける・座る
立ち上がり・座り動作の介助・援助方法
6 立つ・立位
立つこと・立位姿勢時のアライメント
立位介助・援助
立位自立(を目指して)
歩く準備をする
7 床,マットなどからの立ち上がりと座り
床に座った位置から立ち上がる動作
立った位置から床,マットなどに座る動作
椅子や台を健常側・非麻痺側に置いた床からの立ち上がり
8 歩く・歩行
振り出し時「揃える」か「振り抜く」か
杖使用時の歩行パターン(支えること・支持を主体にみた歩行パターン)
装具歩行
歩行訓練
9 階段,段差の昇降
階段昇降
階段を下りるときの要領
階段昇降の型・パターン
段差昇降・またぎ動作
杖を使って昇降するときの要領
10 日常生活用具と移動動作
日常生活活動の中での姿勢と移動動作
ベッドの硬さと高さ
枕と首
ベッドとポータブルトイレ
食卓,テーブル
首の動きと飲み込み
車いすでの移動
車いすの操作介助
【著】 井口恭一