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第19回勇気ある経営大賞

手のスプリントのすべて【第4版】

電子版あり

定価:7,260円(本体6,600円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-523-7

A4 / 172頁 / 2015年
【著】 やさき きよし(目白大学保健医療学部作業療法学科)
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内容紹介

手のスプリントの歴史から種類、適応、さらに具体的なスプリント療法まで詳しく解説した9年ぶりの改訂版

セラピストが患者の治療訓練の一部として、疾患や経過状況に応じて製作、装着まで行う装具、スプリント。

その適応範囲の広がりと効果への期待が脳卒中治療ガイドライン2015に示される現在の状況を見据えつつ、新しい情報と筆者の臨床知見に照らし合わせて9年ぶりの改訂を行った。

手のスプリントの歴史から種類、適応、さらに具体的なスプリント療法まで詳しく解説する。

『new spider:Musashi』の作製図も追加。

目次

Ⅰ.セラピストと装具,そして,スプリント
1.装具の概念
 1.装具とは
 2.装具とスプリント
2.装具の歴史
 1.古代から10世紀までの装具
 2.11世紀から19世紀までの装具
 3.20世紀以後の装具
3.リハビリテーション医療と装具・スプリント
4.治療訓練と装具(スプリント)
 1.頸椎装具(CO)・頸胸椎装具(CTO)
 2.体幹装具
  1) 胸腰仙椎装具(TLSO)・腰仙椎装具(LSO)
  2) 側彎症装具・その他の体幹装具
 3.下肢装具
  1) 治療訓練と下肢装具
  2) リハビリテーションにおける下肢装具の役割
  3) 長下肢装具(KAFO)
  4) 短下肢装具(AFO)
  5) 膝装具knee orthosis(KO)
  6) 小児に対する装具
  7) その他の下肢装具
 4.上肢装具
  1) 指装具digital(finger)orthosis(DO,FO)
  2) 手装具hand orthosis(HO)
  3) 手関節装具wrist hand orthosis(WHO)
  4) 把持装具prehension orthosis(PO)
  5) 肘装具elbow orthosis(EO)
  6) 上腕装具upper arm orthosis
  7) 肩装具shoulder orthosis(SO)
  8) オーバーヘッドスリング overhead sling
  9) ポータブルスプリングバランサー portable spring balancer(PSB)
  10) アームスリングarm sling
  11) バランス式前腕補助具balanced forearm orthosis(BFO)
  12) その他の上肢装具,および補助具
5.スプリントの適応
 1.痛み
 2.動揺性
 3.変形の可能性
 4.術前評価
 5.特殊訓練
 6.治癒過程
 7.創造性
 8.その他
6.スプリントの目的
 1.固定
 2.支持
 3.保護
 4.関節の変形の改善
 5.代用・補助
 6.機能の変換(創造性)
 7.筋機能の改善
 8.関節可動域の改善
 9.その他
7.スプリントの条件
 1.スプリントの条件(特性)
 2.装着後のフォローアップ
8.スプリントの分類
 1.基本的な分類(機能的分類法)
 2.リハビリテーションによる役割からの分類
 3.装着(使用)する部位による分類
 4.装着目的による分類
 5.装具の構造による分類
 6.装着時間による分類
 7.材料による分類
 8.疾患別分類
9.静的スプリントと動的スプリント
 1.静的スプリントstatic splint
  1) 静的スプリントから動的スプリントへ
  2) 静的スプリントの固定の原理
  3) 手のアーチとスプリント
 2.動的スプリントdynamic splint
  1) アウトリガー型動的スプリント
  2) 継手型動的スプリント
  3) 弾性型動的スプリント
  4) 操り型動的スプリント
  5) 動的スプリントの固定の原理
10.スプリント作製のための道具とスプリントの材料
 1.スプリント作製に必要な道具
 2.スプリントの材料
  1) 熱可塑性材料
  2) 低温の熱可塑性材料
  3) その他の材料
  4) 新しい材料の動向と工夫

Ⅱ.疾患別スプリント療法
1.スプリント療法の適応疾患
 1.関節リウマチ
 2.脳血管障害
 3.脊髄損傷
 4.熱傷
 5.肩の機能障害
 6.手外科領域の疾患
  1) 末梢神経損傷
  2) 腱機能障害
  3) 手指の骨折
2.スプリント療法の実際
 1.関節リウマチにおけるスプリント療法
  1) 関節リウマチの治療訓練
  2) 関節リウマチの進行とスプリント療法
  3) 変形の予防とスプリント
   (1) 手関節の変形
   (2) MCP関節の変形
   (3) 指節間関節の変形
   (4) 母指の関節の変形
 2.脳血管障害におけるスプリント療法
  1) スプリント療法の実際
   (1) 安静用スプリント
   (2) 手のスプリント
  2) 安静用スプリントと関節肢位
 3.脊髄損傷におけるスプリント療法
  1) 脊髄損傷と治療訓練
  2) スプリント療法の条件
  3) スプリント療法の実際
  4) 基本的な機能訓練とスプリント
  5) スプリントから装具へ
 4.熱傷におけるスプリント療法
  1) 熱傷の治療訓練
  2) 熱傷のスプリントの基本
  3) スプリント療法の実際
 5.肩関節障害におけるスプリント療法-肩関節:回旋筋腱板損傷,骨折脱臼などを中心に-
  1) 肩関節障害と治療訓練
  2) 肩関節障害のスプリント療法
 6.手外科領域のスプリント療法
  1) 神経損傷におけるスプリント療法-末梢神経損傷を中心に-
   (1) 末梢神経損傷と治療訓練
   (2) 末梢神経損傷のスプリント療法の基本
   (3) スプリント療法の実際
    ① 正中神経
    ② 尺骨神経
    ③ 橈骨神経
  2) 腱の機能障害におけるスプリント療法
   (1) 腱の機能障害と治療訓練
   (2) 腱の機能障害のスプリント療法の基本
   (3) スプリント療法の実際
  3) 手・手指の骨折におけるスプリント
   (1) 手・手指の骨折の治療訓練
   (2) 手・手指の骨折のスプリント療法
   (3) スプリント療法の実際

Ⅲ.スプリントの作製
 1.スプリント作製の全体的な流れ
 2.スプリント作製のための上肢の評価
   ≪評価の実際と方向性≫
   一般的情報(医学的情報を中心に)  
   機能的評価
   精神・心理・社会的評価 
 3.スプリント作製工程
  図説 作製手順
  多目的トレース法の基本トレース:手・前腕軸  
  基本型,基線・基点と型紙の実際  
  型紙のいろいろ  
  採寸法から型紙へ
  型紙の修正 
  材料の裁断 
  材料の加熱  
  モールディング:成型と仮仕上げ
  仮装着  
  仕上げ
  ストラップのいろいろ
  スプリント作製ノート・フォローアップシート
  装着指導
 4.スプリント作製のいろいろ
  掌側型カックアップスプリントからMCP 関節用動的スプリントの作製  
  掌側型カックアップスプリントから全掌側型および掌側・背側型安静用スプリントの作製
  背側型カックアップスプリントからPIP 関節伸展・屈曲域改善用スプリントの作製
  尺側偏位防止(改善)用スプリント  
  橈骨神経麻痺に対するスプリント  
  平行棒式スプリント  
  保護用スプリント
  保護・治療訓練用スプリント  
  RIC 型把持スプリント
  長対立スプリント・短対立スプリント(短把持スプリント)  
  ウェブスペーサー
  保護用スプリント(サムスパイカ)  
  安全ピン型指伸展用スプリント(古くから使われている伸展域改善用スプリント)
  シリンダーキャスト
  運動学習・可動域改善用スプリント
  指伸展用スプリント
  再屈曲拘縮防止用スプリント
  屈曲拘縮改善(伸展域拡大)用装具
  MCP・手掌支持付き指伸展用スプリント
  Capener 型ワイヤースプリント
  全指式 Capener 型ワイヤースプリント
  PIP 関節伸展補助用スプリント
  指屈曲用スプリント
  コイル式スプリント 手用スプリントと指用スプリント
  new spider「Musashi」を作る

資料 スプリント材料の比較表:2014