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第19回勇気ある経営大賞

失語症の訓練教材【第2版】140の教材と活用法

電子版あり

定価:4,180円(本体3,800円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-543-5

B5 / 260頁 / 2016年
【編集】 鈴木 勉、綿森淑子
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内容紹介

対象者一人ひとりの状態に合わせた失語症訓練のためのアイデア満載の教材集

失語症の言語訓練で実際にセラピストが作成し使用している教材から、代表的な140の教材を厳選して収録。教材を「名詞」「文」「文章」「書字・音読」「発語失行」「非言語的機能」「コミュニケーション」の7つの分野に分類し、付録としては教材作成に役立つ情報をまとめた。各教材の使用法や留意点、訓練目的と教材作成上のポイントをわかりやすく解説しているため、改良しやすく、対象者の状態に合った個別性の高い教材として活用できる。

初版発行(1999年)から17年が経過し、第2版では時代に合わせてイラストや語句を一部新しくアップデート、columnではデジタル機器を使った新たな訓練方法を紹介した。また教材作成のための素材の入手方法を、IT時代に対応して変更を加えている。失語症訓練のアイデアが詰まった一冊。

なお、姉妹編として「失語症のグループ訓練―基礎と122の課題」がある。

目次

第1章 名 詞
理解
 1.物品名を聞いて絵カードを指さす
 2.名詞の文字カードと絵カードの対応
 3.漢字に対応する絵の選択
 4.絵に対応する漢字の選択(1)
 5.絵に対応する漢字の選択(2)
 6.絵に対応する漢字と平仮名の選択(模写)
 7.関連語の選択
 8.上位概念(カテゴリー)に含まれる単語の選択

表出
 9.絵カードの呼称
 10.同一語頭音の絵の呼称
 11.しりとり式呼称
 12.対になった2つの絵の呼称
 13.3つのヒントに関連する名詞の想起
 14.語頭音別語想起
 15.カテゴリー別語想起
 16.特定の目的に必要な物品の想起
 17.3つの名詞からのカテゴリー名の想起
 18.語連想による語想起
 19.反対語・対語の想起
 20.環境音のヒントによる名詞の想起
 21.身体部位の呼称
 22.地名の呼称

手がかりによる表出
 23.修飾する語や句を手がかりとする呼称
 24.後に続く動詞を手がかりとする呼称
 25.文脈に適した名詞の想起
 26.ことわざの中の名詞の想起
 27.動作絵に含まれる名詞の選択
 28.動詞に合う名詞の選択
 29.対になった2語からの選択
 30.時に関する名詞の想起
 31.説明文に対応する名詞の選択
 32.クロスワードパズル

第2章 文
理解
 33.動作絵と短い文の対応
 34.短い文の正誤判断(絵付き)
 35.短い文の正誤判断(文のみ)
 36.5文節程度の文の読解
 37.短い文の理解とWH疑問文への応答
 38.長い文の理解とWH疑問文への応答
 39.短い指示に従う

選択
 40.動作絵に対応する動詞の選択
 41.動作絵に対応する名詞・動詞の選択
 42.1つの名詞句に続く動詞の選択
 43.2つの名詞句に続く動詞の選択
 44.文脈に適した動詞の選択
 45.名詞句に対応する形容詞の選択

表出
 46.動作絵に対応する動詞の想起
 47.名詞句に続く動詞の想起
 48.類推による喚語
 49.文中の述部を別の表現で表す
 50.反対の意味の形容詞の想起
 51.動作絵の説明
 52.文の構成
 53.文の要素の配列
 54.提示された動詞で文を作る
 55.身体症状の表現
 56.1コマの絵の台詞を言う

文法
 57.動詞・形容詞の語尾を変化させる
 58.「たい」を使った希望・願望表現
 59.格助詞の選択
 60.格助詞の想起
 61.格助詞の用法の理解
 62.パラグラフでの助詞の想起
 63.副助詞の選択・記入
 64.「と」の理解と文の表出
 65.接続助詞の選択・記入
 66.態変換に合わせた助詞の記入
 67.態変換に合わせた文の書き換え
 68.助詞の記入
 69.文の書き換え

第3章 文 章
理解
 70.文章の内容についての短文の正誤判断
 71.文章の内容についての正答の選択
 72.文章の内容についての質問に答える
 73.道順を表す文章の読解
 74.文章の要点についての質問に答える
 75.新聞記事の内容についての質問に答える
 76.物語の内容についての質問に答える

表出
 77.2つのものの共通点や相違点を述べる
 78.短い質問に答える
 79.情景画の説明
 80.パラグラフの説明
 81.日記を書く
 82.手順の説明
 83.ことわざの説明
 84.4コマ漫画の説明
 85.失語症の体験記を書く
 86.写真などを見ながら思い出を話す
 87.ニュースを題材に話し合う

第4章 書字・音読
 88.図形の模写
 89.単純な形態の文字の模写
 90.身近な物品名の漢字の模写
 91.季節の挨拶状用例文の模写
 92.新聞の見出しの模写
 93.「日記カード」による日記
 94.絵カードによる漢字の自発書字
 95.文脈を手がかりにした漢字の自発書字
 96.読みの類似した漢字の書字
 97.キーワードによる仮名1文字の書字訓練
 98.語音の抽出と仮名書字
 99.仮名の配列
 100.漢字単語の仮名振り
 101.清音以外の仮名表記
 102.仮名単語の音読と漢字の対応
 103.漢字や仮名の書字・音読
 104.いろいろな長さの文の音読

第5章 発語失行
 105.構音器官の運動
 106.口型模倣による構音
 107.視覚的サインを使った構音
 108.特定の音で始まる物品の絵の構音・呼称
 109.音韻抽出と構音
 110.紛らわしい音の出し分け
 111.言いづらい音・音連続の構音
 112.拗音かるた
 113.歌を使った練習
 114.詩の朗読

第6章 非言語的機能
認知
 115.図形と図形の対応(抽象図形)
 116.絵合わせ
 117.絵とシルエットの対応
 118.時計を読む
 119.時計に針を書き入れる
 120.地図上での地名の位置の認知

数と計算
 121.数字の模写
 122.数を数える
 123.数系列の完成
 124.数字の大きさの比較
 125.数を答える
 126.電話番号の聞き取り
 127.加減乗除
 128.マトリックスを使った加算・九九
 129.そろばんの問題集を使った電卓計算
 130.時間の計算
 131.異質な絵の発見
 132.塗り絵
 133.歌

第7章 コミュニケーション
 134.絵の模写
 135.絵の完成
 136.略画
 137.コミュニケーションノート
 138.実用コミュニケーション訓練
 139.コミュニケーション場面の設定
 140.「思い出ノート」の作成と利用

付録
 Ⅰ.失語症訓練に役立つ資料
 Ⅱ.語・文リスト

Column
 日常物品絵カード
 身の回りの注文書や申込書類を教材に
 「生きた」フリートーキング
 コミュニケーションを楽しむ
 会話パートナーの活動
 失語症の会でのアプリケーションの活用
 時事ニュースで社会の動きへの関心を
 調理訓練で作業療法と連携
 パラグラフと短文の入手先
 伝える気持ちを引き出した宿題ノート
 失語症のある復職者へのサポート
 失語症の人が考えた教材
 機器を活用した自主訓練
 デイケアで使用できる教材
 ベッドサイドでの訓練で好評な教材
 手抜き教材づくりのススメ
 PACEの絵カードのこと
 一冊のノートの可能性
 思い出の写真・思い出の品