■特集
重度脳卒中者への作業療法

重症脳卒中患者のリスク管理・・・髙橋宣成,岡島康友
重度脳血管疾患者に対する知覚-運動アプローチ・・・藤本　弾
重度脳卒中者とその家族に対する福祉用具の活用と住宅改修・・・岩谷清一,福井正樹,前田　哲,山田麻和,土中伸樹
成果を生み出すチームのつくり方-可能性を引き出す作業療法の手法・・・保坂和輝
コラム:重度脳卒中者がその方らしく生活するために①何をもって重度というか?・・・S氏,大城勝一,宇田　薫
コラム:重度脳卒中者がその方らしく生活するために②一歩一歩～Pas à pas(パザパ)～・・・末吉千代子,中嶋実里

■連載
手のリハビリテーション　第4回
PIP関節臨床編　この症例に対してどのように治療を進めていくか?-若手とベテランの観点・・・やさききよし,田口真哉,古畑翔太郎

障害と人権:誰もが暮らしやすい地域社会に向けた障害をもつ人の法制度の潮流　第1回
障害者権利条約・障害者差別解消法の時代-作業療法士への期待・・・田島明子,岩田祐美

続・歴史と遊ぶ　第1回
横浜の孤児院訪問・・・江藤文夫

■研究
脳卒中患者の着衣自立度に影響を与える要因の検討・・・佐々木祥太郎,大森圭貢,畠山真弓,佐々木洋子,川名部恵理,大宮一人

■提言
安心・安全な作業療法の提供に向けて-多職種連携のための教育を・・・小林　毅

■あなたにとって作業療法とは何ですか?　第16回・・・宇田　薫

■50巻記念企画
小児(発達障害)領域における作業療法のこの10年・・・宮崎明美

■お裁縫をはじめましょう　4針目
いろんな場面で大活躍!　リバーシブル裏地付バッグ・・・小峰さなえ

「福島の春満開」　小谷ミヨシ

　脳出血で約半年にわたる長いリハを経てご自宅に退院されました。現在は短時間通所リハに通っておられます。
　自宅に帰ってからは不自由な左手の練習のために、もともと好きだった手工芸にいろいろ挑戦され、数々の作品をつくられています。その中でもちぎり絵は、数年にわたり継続している作品の一つです。特に四季の風景を表現したちぎり絵は、一切れ一切れの破片にミヨシさんの思いと力がこもっています。折り紙を使用することはもちろん、風景に合わせた広告紙を探し色を合わせ、ちぎり方一つにも違いがあり、さまざまな工夫がされ、本当に景色が浮かんでくるような素敵な作品に仕上がっています。お孫さんはミヨシさんの作品を楽しみにしており、作品づくりがミヨシさんのご自宅での役割ともなっています。(担当OT:鈴木美紀)