重度障害者用 意思伝達装置操作スイッチ 適合マニュアル
電子版あり
定価:3,080円(本体2,800円+税)
商品コード: ISBN978-4-89590-577-0
内容紹介
本邦初 ! 操作スイッチ適合の実践的な手引書
コミュニケーション障害のある人が意思伝達装置を使用するとき、必要になるのが「操作スイッチ」である。しかし、指やまぶた、頬のほんのわずかな動きを評価し、数多くある操作スイッチから適合することはとても難しい。本書は筆者の豊富な経験から、操作スイッチ適合の基本から実践的な知恵をまとめて紹介している。難病者の支援をしている医療職、家族の悩みを解決できる必携の書である。目次
はじめに
第1章 適合技術の基本
1 用語の説明
1.1 コミュニケーション障碍
1.2 意思伝達装置
1.3 入力装置
2 操作スイッチの特徴
3 操作スイッチの適合
3.1 適合評価に必要な基本条件
3.2 適合評価に必要な操作スイッチと固定具
4 スイッチの操作における評価の基本
4.1 筋萎縮性側索硬化症
4.2 筋ジストロフィー
4.3 脊髄性筋萎縮症
4.4 脊髄小脳変性症,多系統萎縮症
4.5 脳性麻痺(アテトーゼ型など)
4.6 脳血管障害
4.7 閉じ込め症候群(ロックドイン・シンドローム)
5 操作スイッチの設置の基本
5.1 生活動作の妨げにならない場所
5.2 介護の妨げにならない場所
5.3 反力,固定力のある場所
5.4 操作する身体部位の荷重方向に設置しない
5.5 運動方向に直交する位置
6 スイッチの操作に影響を及ぼす要因の排除
6.1 安定した姿勢
6.2 意思伝達装置の配置と視野
7 操作スイッチの再適合
第2章 筋萎縮性側索硬化症に対する操作スイッチの適合
1 はじめに
1.1 操作スイッチの使用が困難な状態
2 手指
2.1 動作・操作についてのステージ
2.2 物を握ることができる
2.3 物を握ることはできないが,リモコンボタンなどは押せる
2.4 リモコンボタンなどを押すことはできないが,動きはある
2.5 微小・微弱な動きはある
3 肘
3.1 動作・操作についてのステージ
3.2 リモコンボタンなどは押せる
3.3 リモコンボタンなどを押すことはできないが,動きはある
4 頭部
4.1 姿勢の評価
4.2 操作スイッチの設置
4.3 頭部が正中位にない
4.4 固定具の設置
5 顔面
5.1 額
5.2 まぶた
5.3 下顎,口唇,舌
6 足部
6.1 動作・操作についてのステージ
6.2 リモコンボタンなどは押せる
6.3 リモコンボタンなどを押すことはできないが,動きはある
第3章 脊髄小脳変性症,多系統萎縮症に対する操作スイッチの適合
1 はじめに
1.1 意思伝達装置の導入時の注意点
2 手指
2.1 随意的動作の評価の仕方
2.2 握る動作ができる
2.3 母指の屈曲
2.4 操作スイッチからの速やかな離脱動作
第4章 意思伝達装置の実用的使用の評価
1 カーソルの移動速度の適正評価
1.1 スイッチ操作の能力評価
1.2 適正速度の評価の手順
1.3 速度の評価方法
2 実用的な活用の評価
2.1 高頻度の体位交換
2.2 安定した姿勢の維持が困難
2.3 すぐに疲れる
2.4 生活動作を妨げる使用法
2.5 負担を強いる使用法
2.6 意思伝達装置などの極端な低速移動速度の設定
3 操作困難な身体機能
3.1 皮膚刺激による装着の拒絶
3.2 装着によるスキントラブル
3.3 微小かつ緩慢な動作
3.4 動作開始の遅延
3.5 振戦など不随意運動の抑制不能
3.6 筋緊張の亢進
3.7 随意運動を妨げる痙性の出現
4 支援者の役割
4.1 適合評価者に求められる能力
4.2 意思伝達装置の使用断念の先
4.3 評価者の技能ステージ
第5章 操作スイッチの適合事例
1 操作スイッチの適合事例の紹介
1.1 事例1:ALSの男性(手押しスイッチ)
1.2 事例2:ALSの男性(ジェリービンスイッチ)
1.3 事例3:ALSの男性(ポイントタッチスイッチ)
1.4 事例4:ALSの女性(ポイントタッチスイッチ)
1.5 事例5:ALSの男性(PPSスイッチ)
1.6 事例6:ALSの男性(PPSスイッチ)
1.7 事例7:MDの男性(PPSスイッチ)
1.8 事例8:ALSの女性(手押しスイッチ)
1.9 事例9:SCDの男性(特注スイッチ)
おわりに
第1章 適合技術の基本
1 用語の説明
1.1 コミュニケーション障碍
1.2 意思伝達装置
1.3 入力装置
2 操作スイッチの特徴
3 操作スイッチの適合
3.1 適合評価に必要な基本条件
3.2 適合評価に必要な操作スイッチと固定具
4 スイッチの操作における評価の基本
4.1 筋萎縮性側索硬化症
4.2 筋ジストロフィー
4.3 脊髄性筋萎縮症
4.4 脊髄小脳変性症,多系統萎縮症
4.5 脳性麻痺(アテトーゼ型など)
4.6 脳血管障害
4.7 閉じ込め症候群(ロックドイン・シンドローム)
5 操作スイッチの設置の基本
5.1 生活動作の妨げにならない場所
5.2 介護の妨げにならない場所
5.3 反力,固定力のある場所
5.4 操作する身体部位の荷重方向に設置しない
5.5 運動方向に直交する位置
6 スイッチの操作に影響を及ぼす要因の排除
6.1 安定した姿勢
6.2 意思伝達装置の配置と視野
7 操作スイッチの再適合
第2章 筋萎縮性側索硬化症に対する操作スイッチの適合
1 はじめに
1.1 操作スイッチの使用が困難な状態
2 手指
2.1 動作・操作についてのステージ
2.2 物を握ることができる
2.3 物を握ることはできないが,リモコンボタンなどは押せる
2.4 リモコンボタンなどを押すことはできないが,動きはある
2.5 微小・微弱な動きはある
3 肘
3.1 動作・操作についてのステージ
3.2 リモコンボタンなどは押せる
3.3 リモコンボタンなどを押すことはできないが,動きはある
4 頭部
4.1 姿勢の評価
4.2 操作スイッチの設置
4.3 頭部が正中位にない
4.4 固定具の設置
5 顔面
5.1 額
5.2 まぶた
5.3 下顎,口唇,舌
6 足部
6.1 動作・操作についてのステージ
6.2 リモコンボタンなどは押せる
6.3 リモコンボタンなどを押すことはできないが,動きはある
第3章 脊髄小脳変性症,多系統萎縮症に対する操作スイッチの適合
1 はじめに
1.1 意思伝達装置の導入時の注意点
2 手指
2.1 随意的動作の評価の仕方
2.2 握る動作ができる
2.3 母指の屈曲
2.4 操作スイッチからの速やかな離脱動作
第4章 意思伝達装置の実用的使用の評価
1 カーソルの移動速度の適正評価
1.1 スイッチ操作の能力評価
1.2 適正速度の評価の手順
1.3 速度の評価方法
2 実用的な活用の評価
2.1 高頻度の体位交換
2.2 安定した姿勢の維持が困難
2.3 すぐに疲れる
2.4 生活動作を妨げる使用法
2.5 負担を強いる使用法
2.6 意思伝達装置などの極端な低速移動速度の設定
3 操作困難な身体機能
3.1 皮膚刺激による装着の拒絶
3.2 装着によるスキントラブル
3.3 微小かつ緩慢な動作
3.4 動作開始の遅延
3.5 振戦など不随意運動の抑制不能
3.6 筋緊張の亢進
3.7 随意運動を妨げる痙性の出現
4 支援者の役割
4.1 適合評価者に求められる能力
4.2 意思伝達装置の使用断念の先
4.3 評価者の技能ステージ
第5章 操作スイッチの適合事例
1 操作スイッチの適合事例の紹介
1.1 事例1:ALSの男性(手押しスイッチ)
1.2 事例2:ALSの男性(ジェリービンスイッチ)
1.3 事例3:ALSの男性(ポイントタッチスイッチ)
1.4 事例4:ALSの女性(ポイントタッチスイッチ)
1.5 事例5:ALSの男性(PPSスイッチ)
1.6 事例6:ALSの男性(PPSスイッチ)
1.7 事例7:MDの男性(PPSスイッチ)
1.8 事例8:ALSの女性(手押しスイッチ)
1.9 事例9:SCDの男性(特注スイッチ)
おわりに
【著】日向野和夫(パシフィックサプライ株式会社 川村義肢株式会社)
【医療監修】田中勇次郎(東京都作業療法士会 会長)