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第19回勇気ある経営大賞

脊椎脊髄ハンドブック【第3版】

電子版あり

定価:5,060円(本体4,600円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-645-6

A5変 / 320頁 / 2018年
【監修】 德橋泰明(日本大学医学部附属板橋病院・病院長/整形外科学系整形外科学分野・主任教授)
【著】 日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野 脊椎班
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内容紹介

脊椎脊髄診断学の基本を全面改訂 !

初版を出版後の約18年間に、脊椎脊髄疾患は、疾病としての頻度が高いことやその多様性などから、整形外科、脳神経外科、脳神経内科、放射線科、リハビリテーション科で、以前にも増して重要な診療対象となった。また、集学的な視点から診断・治療しなければならないことも明確になった。本書の改訂後も、高齢化に伴う脊椎脊髄疾患の多様化、画像診断のさらなる進歩、治療の進歩により、疾患によっては新たな診断、評価法が必要になった。一方、普遍的で基本的な神経学的診察法、局所診察法は、疾患の多様化や画像診断の進歩などが大きければ大きいほど、的確な診断を行うためにより重要になった。
 そこで、脊椎脊髄疾患の多様化、画像診断の進歩に伴う疾患分類や評価法(MRIを用いた評価法など)を大幅に増やすとともに、神経学的診察法、局所診察法についても、初心にかえって全面的に見直した。特に慢性疼痛や心因性疼痛、脊柱変形、骨粗鬆症、脊髄脱髄疾患、脊髄変性疾患については、大幅に加筆した。
 外来診察室やベッドサイドなどで使用頻度が高い内容について、多数の図表を用いて簡潔にまとめているため、脊椎脊髄領域を専門としない整形外科医、脳神経外科医をはじめ、脳神経内科医、リハビリテーションスタッフ、研修医などにも、すぐに役立つ実践書である。また、脊椎脊髄領域を専門とする指導医、認定医にも、スタッフの教育に活用していただければ幸いである。

目次

第1章 脊椎脊髄疾患への神経学的アプローチ
  はじめに
  A 神経学的高位診断
    1 脊椎と脊髄髄節の位置関係
    2 皮膚分節
    3 筋節
    4 反射
    5 硬分節
    6 自律神経症候
     (1) 交感神経系が主に関与
     (2) 副交感神経系が主に関与
    7 膀胱直腸障害
     (1) 排尿障害
     (2) 排便障害

  B 神経学的横位診断
    1 長経路徴候
     (1) 錐体路徴候
     (2) 後索症候
     (3) 脊髄視床路症候
    2 髄節徴候
     (1) 前角症候
     (2) 後角症候
    3 脊髄横断面での特殊な症候群
     (1) Brown-Séquard症候群
     (2) 脊髄中心症候群
     (3) 横断性脊髄障害
     (4) 後索症候群
     (5) 前脊髄動脈症候群

  C 脊髄高位別症候
    (1) 大後頭孔病変
    (2) 頸髄病変
    (3) 胸髄病変
    (4) 脊髄円錐部病変
    (5) 馬尾病変
    (6) 髄液病変
    (7) 心身医学的諸問題

第2章 各疾患別診断のポイント
  A 頸椎部疾患
    1 頸椎症(頸部脊椎症)
    2 頸椎椎間板ヘルニア
    3 頸椎後縦靱帯骨化症
    4 頸椎・頸髄損傷
    5 胸郭出口症候群

  B 胸椎部疾患
    1 胸椎椎間板ヘルニア, 胸椎症性脊髄症
    2 胸椎靱帯骨化症
     (1) 後縦靱帯骨化症
     (2) 黄色靱帯骨化症
     (3) 胸椎靱帯骨化症の診断上の注意点
    3 胸椎・胸髄部外傷

  C 腰椎部疾患
    1 腰椎椎間板ヘルニア
     *外側椎間板ヘルニア
    2 腰部脊柱管狭窄症
     *外側型狭窄症
    3 腰椎変性すべり症
    4 腰椎分離症・分離すべり症
     *下垂足を生じる疾患とその鑑別

  D 先天性疾患
    1 頭蓋頸椎移行部
    2 腰仙部奇形
     (1) 脊柱管癒合不全症
     (2) 腰部神経根奇形
     (3) 腰仙移行椎

  E 腫瘍性疾患
    1 脊椎腫瘍
    2 脊髄腫瘍
    3 嚢腫様病変
    4 腰仙椎脊柱管内嚢腫
     (1) 椎間関節嚢腫
     (2) 椎間板嚢腫
     (3) 仙骨嚢腫

  F その他の脊柱疾患
    1 骨粗鬆症
    2 ステロイド性骨粗鬆症
    3 脊柱変形
     (1) 小児側弯症
     (2) 後弯症
     (3) 成人脊柱変形
    4 脊椎炎症性疾患
     (1) 関節リウマチ脊椎病変
     (2) 脊椎関節炎
     (3) 掌蹠膿疱症性骨関節炎
     (4) 感染性疾患

  G 脊髄疾患
    1 脊髄空洞症
    2 脊髄血管障害
    3 炎症性脊髄疾患
    4 脊髄脱髄疾患
     (1) 多発性硬化症
     (2) 視神経脊髄炎
    5 脊髄変性疾患
     (1) 運動ニューロン疾患
     (2) 脊髄小脳変性症
    6 脊髄代謝性疾患
    7 脊髄中毒性疾患
     (1) SMON
     (2) 有機リン中毒
     (3) 破傷風
     (4) 放射線脊髄症

引用文献
和文索引
欧文索引

執筆者一覧(順不同)

德橋泰明 日本大学医学部附属板橋病院・病院長/整形外科学系整形外科学分野・主任教授

澤田浩克 日本大学医学部附属板橋病院整形外科
     第1章A-1~4, 第2章C-1
小川剛史 等潤病院整形外科
     第1章A-5~7
植松義直 うえまつ整形外科クリニック・院長
     第1章B-1, 2, C-(7)
岩橋正樹 豊岡整形外科病院・理事長/院長
     第1章B-3, C-(6)
梅澤夏樹 豊岡整形外科病院・副院長
     第1章C-(1), (2)
齊藤壮介 みつわ台総合病院整形外科
     第1章C-(3), 第2章C-2
中島伸哉 横浜中央病院整形外科・部長
     第1章C-(4)
網代泰充 日本大学病院整形外科・診療准教授
     第1章C-(5), 第2章G-4~7
間世田優文 日本大学医学部附属板橋病院整形外科・外来医長
     第2章A-1~3
中山渕志 日本大学医学部附属板橋病院整形外科
     第2章A-4, 5
上井 浩 日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野・准教授
     第2章B-1, 2, E-1, F-1, 2
松本光司 日本大学医学部附属板橋病院整形外科・救急担当医長
     第2章B-3, F-3-(3)
立川裕一郎 立川記念病院・副院長
     第2章C-3, 4
中橋昌弘 日本大学医学部附属板橋病院整形外科・医局長
     第2章D, F-3-(1), (2)
大島正史 川口市立医療センター整形外科・副部長
     第2章E-2~4
佐久間俊行 豊岡整形外科病院
     第2章F-4
上田修平 日本大学病院整形外科・病棟医長
     第2章F-1~3