生涯発達とあそび
内容紹介
大好評書『生涯人間発達学』の著者上田礼子のライフワーク完成!!
わが国は少子高齢社会を迎えて“子どもをすこやかに育てる”、“長寿を健康に生きる”などの標語が話題になっている。しかし、他の長寿国に比べて短い期間で今日の状態に到達したため、子育て期を過ぎた大人時代をいかに豊かに生きて天寿を全うするかという、成人期・高齢期の発達とそれを支える社会的仕組みについては十分に考えられてきていない。
一方、欧米の長寿国では人間は生涯にわたって発達することが実証的に検証されており、生涯人間発達、特に大人時代の発達においてあそびが重要な役割を担うことが注目されている。本書は生涯発達研究会を立ち上げ、人間発達におけるあそびの重要性の実証的検証を行ってきた著者の業績集である。
能率、効率が優先され、あそびよりも仕事に価値が置かれている現代の大人社会において、生涯人間発達の視点から新しい発達の見方とあそびの意義を再発見できる一冊である。
目次
第1章 生涯発達と生活様式
成長と発達
発達観の歴史的変遷
発達と生活様式
1.乳幼児期における発達と生活様式の関係
2.学童期における発達と生活様式の関係
成人期における発達
1.成人期の知的機能の発達
2.成人期の情緒社会面の発達
3.成人期の健康と自己概念
まとめ
第2章 生涯発達と遊び
1 人間にとっての遊び
子どもの遊びとは
1.事例の紹介
2.子どもの遊びの機能
人間に特有の“ごっこ遊び”
1.精神発達との関連:同化
2.都市化との関連:同化とカタルシス
子どもの遊びを促す条件
1.遊戯空間
2.遊戯時間
3.遊戯用具
4.遊戯のための雰囲気
子どもの遊びにおける大人の役割
おわりに
2 入院児と遊び
子どもと入院
1.「入院」に対する理解と反応
2.「入院」に関する語句の理解
入院時の遊びの意義
1.遊戯用具の役割
2.遊びを介した他の子どもや大人とのコミュニケーション
遊びと医療・保健活動における大人の役割
3 海外における遊び研究の動向
IPAの歴史と活動
オーストラリアにおける生活空間と遊び
各国の遊びに関する研究
第3章 「あそび」「たのしみ」の概念
対象と方法
結果と考察
1. 対象者の社会的背景について
2.「あそび」、「たのしみ」について
1)世代差
2)性別
3)文化的差異
まとめ
成長と発達
発達観の歴史的変遷
発達と生活様式
1.乳幼児期における発達と生活様式の関係
2.学童期における発達と生活様式の関係
成人期における発達
1.成人期の知的機能の発達
2.成人期の情緒社会面の発達
3.成人期の健康と自己概念
まとめ
第2章 生涯発達と遊び
1 人間にとっての遊び
子どもの遊びとは
1.事例の紹介
2.子どもの遊びの機能
人間に特有の“ごっこ遊び”
1.精神発達との関連:同化
2.都市化との関連:同化とカタルシス
子どもの遊びを促す条件
1.遊戯空間
2.遊戯時間
3.遊戯用具
4.遊戯のための雰囲気
子どもの遊びにおける大人の役割
おわりに
2 入院児と遊び
子どもと入院
1.「入院」に対する理解と反応
2.「入院」に関する語句の理解
入院時の遊びの意義
1.遊戯用具の役割
2.遊びを介した他の子どもや大人とのコミュニケーション
遊びと医療・保健活動における大人の役割
3 海外における遊び研究の動向
IPAの歴史と活動
オーストラリアにおける生活空間と遊び
各国の遊びに関する研究
第3章 「あそび」「たのしみ」の概念
対象と方法
結果と考察
1. 対象者の社会的背景について
2.「あそび」、「たのしみ」について
1)世代差
2)性別
3)文化的差異
まとめ
【著】 上田礼子(沖縄県立看護大学学長)