脊椎・脊髄疾患の外科【第2版】
定価:22,000円(本体20,000円+税)
商品コード: ISBN978-4-89590-785-9
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内容紹介
脳神経外科医だからこそできる考え方と奥深い技能を開陳!
脊椎・脊髄疾患(末梢神経疾患も含む)の手術に関し,ほぼすべてを網羅し,「これさえ読めば」といえる簡明な書籍とした.そのため,各疾患の説明を簡潔にし,エビデンスに基づく記載を心掛けた.曖昧な形容詞を避け,できるだけ具体的な数値で記載し,引用文献を掲載した.脊椎・脊髄の最も興味深い知見を提供できるよう,図(写真,イラスト),表なども多用した.さらに,整形外科医,リハビリテーション科の医師およびセラピストにも読んでいただけるよう,脳神経外科医だからこそできる考え方・工夫なども盛り込み,基本事項から高度な内容までを記載した実践書とした.
第2版では,「脊髄障害性疼痛・痙縮」,「脊椎・脊髄疾患のリハビリテーション」を章として,「脊柱の矢状面バランスと冠状面バランス」,「椎間関節囊胞・黄色靱帯血腫」,「透析性脊椎症」,「腰痛に対する非観血的治療」,「骨粗鬆症性椎体骨折」を節として追加した.また,「孤立性線維性腫瘍」,「孤立性形質細胞腫」,「線維性骨異形成症」,「白血病」,「脳表ヘモジデリン沈着症」,「線維軟骨による脊髄梗塞」,「骨損傷のない脊髄損傷」,「小児脊椎脊髄損傷」,「椎骨動脈損傷」,「先天性骨疾患」,「脊髄硬膜内膿瘍」,「肥厚性脊髄硬膜炎」,「低髄液圧症候群」などを項目として追加した.さらに,「頭蓋頚椎移行部病変」,「脊髄非腫瘍性病変」を章として,「頚椎手術手技」,「胸腰椎固定手術手技」を節として独立させた.これらを含めた全面改訂により,初版から90頁弱の増加となり,詳細な解説がなされている.
執筆者は初版と同様,コンセプトに一貫性をもたせるため,北海道大学出身者を中心とした.多大学の執筆者による書籍,単著による書籍とは差別化できる内容となっている.
目次
頭化と直立
情報の流れ
ニューロンとグリア
脊髄の肉眼解剖
脊椎・脊髄血管の肉眼解剖
白質と灰白質
伝導路
脊髄と脊椎の形成過程
第2章 脊椎・脊髄の神経学的診断
1.神経学的診察法・・・佐々木秀直
脊髄病変の症候と診断手技
1 脊柱の可動性,放散痛,神経根痛,2 麻痺と筋脱力,3 筋緊張,4 反射の診かた,5 起立歩行,6 感覚障害,7 自律神経障害
高位診断
1 延髄頚髄移行部,2 頚髄,3 胸髄,4 腰髄と仙髄
横断診断
2.特徴的な症候群・・・佐々木秀直
1 円錐上部症候群,2 円錐部症候群,3 馬尾症候群,4 脊髄横断性麻痺,5 間欠性跛行
3.各種検査・・・矢部一郎
電気生理学的検査
1 針筋電図 ,2 伝導速度検査,3 体性感覚誘発電位,4 絞扼性末梢神経障害の診断―特に手根管症候群および肘部管症候群
髄液検査
1 髄液動態と検査目的,2 禁忌および副作用,3 髄液所見
第3章 脊椎・脊髄の画像診断・・・小柳 泉
単純X線撮影
1 読影のポイント
CT
1 読影のポイント
MRI
1 読影のポイント
脊髄腔造影
脊髄血管造影
第4章 頚椎変性疾患
1.頚椎椎間板ヘルニア・・・小柳 泉
病態
1 椎間板ヘルニアを示す用語は?,2 hard disc,soft discとは?
臨床所見
1 神経根症に伴う肩甲部痛
画像所見
治療
2.頚部脊椎症(頚椎症)・・・小柳 泉
病因
歴史的背景
1 発育性脊椎管狭窄とは?
加齢と頚椎変性
1 Luschka関節とは?
臨床所見
1 頚椎症性脊髄症,2 頚椎症性神経根症
画像所見
1 頚椎症に伴う脊髄浮腫とは?,2 頚椎黄色靱帯石灰化症とは?
治療
3.頚椎後縦靱帯骨化症・・・小柳 泉
病態
1 有病率と病因,2 病理組織所見
臨床所見
画像所見
1 頚椎OPLLに伴う硬膜骨化
治療
1 前方除圧固定術,2 後方除圧術
関連疾患・類似疾患
1 びまん性特発性骨増殖症(DISH) ,2 強直性脊椎炎(AS) ,3 強直性脊椎障害と脊髄損傷
4.頚椎黄色靱帯石灰化症・・・飛驒一利
病態
疫学
診断
治療
5.Flexion myelopathy・・・田代 淳・菊地誠志
疾患の特徴および必須知識
1 平山病の特徴,2 疫学
特徴的な症候
1 oblique amyotrophy,2 寒冷麻痺・振戦
病因・病態
1 flexion myelopathy,2 flexion myelopathy with tight dural canal in flexion,3 脊髄の回旋
電気生理学的検査所見
1 末梢神経伝導速度検査,2 針筋電図,3 体性感覚誘発電位
画像所見
1 単純X線撮影,2 myelography, CT myelography,MRI
鑑別診断
治療
6.頚椎手術手技・・・小柳 泉
前方除圧固定術
1 頚椎前方到達法,2 頚椎前方固定術(椎間固定),3 頚椎椎体削除術,4 前方プレート,5 頚椎前方椎間孔開放術,6 頚椎前方手術の合併症
頚椎後方手術
1 頚椎後方到達法,2 椎弓切除術,3 椎弓形成術,4 頚椎後方椎間孔開放術,5 頚椎後方固定術(中下位頚椎),6 頚椎後方手術の合併症
第5章 胸腰椎変性疾患
1.胸椎椎間板ヘルニア・・・関 俊隆
1 疾患の特徴,2 頻度,3 症状,4 検査,5 治療,6 治療成績
2.胸椎黄色靱帯骨化症・・・関 俊隆
1 疾患の特徴,2 疫学,3 好発部位,4 黄色靱帯骨化の形成機序,5 症状,6 画像診断,7 治療,8 手術成績
3.胸椎後縦靱帯骨化症・・・関 俊隆
1 疾患の特徴,2 症状,3 診断,4 治療,5 手術成績
4.腰椎椎間板ヘルニア・・・矢野俊介
1 概説,病態,2 疫学,3 発生因子,4 分類,5 症状・神経所見,6 画像診断,7 治療,8 後療法・術後管理
5.腰部脊柱管狭窄症・・・矢野俊介
1 概念,2 分類,3 疫学,4 病態,5 自然経過,6 症状,7 画像診断,8 保存療法,9 手術,10 術後観察
6.腰椎すべり症・分離症・・・青山 剛
腰椎変性すべり症
1 診断,2 治療
腰椎分離症・分離すべり症
1 診断,2 治療
7.胸腰椎固定手術手技・・・青山 剛
胸椎後方固定手技
1 展開,2 スクリュー刺入,3 フック設置,4 ロッド設置,5 ワイヤリング
腰椎後方固定手技
1 展開,2 スクリュー刺入,3 後方スクリューを用いた固定法
腰椎前方固定手技
1 anterior lumbar interbody fusion(ALIF),2 extreme lateral interbody fusion(XLIF),3 oblique lateral interbody fusion(OLIF)
固定手技の支援装置
8.脊柱の矢状面バランスと冠状面バランス(sagittal balance, coronal balance)・・・青山 剛
全脊柱単純X線撮影
矢状面バランスに関する測定
1 lumbar lordosis, thoracic kyphosis,2 global spine balance,3 脊椎骨盤パラメーター,4 矢状面矯正の目標
冠状面バランスに関する測定
9.椎間関節囊胞・黄色靱帯血腫・・・山口 智
疾患の特徴および必須知識
1 概念,2 椎間関節囊胞,3 黄色靱帯血腫
治療
10.透析性脊椎症・・・小柳 泉
病態
症状
放射線学的所見
治療
11.腰痛に対する非観血的治療・・・青山 剛
腰痛の診断
腰痛の治療(非観血的治療)
1 安静,2 薬物療法,3 物理療法,4 装具療法,5 運動療法,6 患者教育・心理行動的アプローチ(認知行動療法) ,7 生活改善―作業時の姿勢工夫・禁煙・肥満解消など
第6章 脊椎・脊髄の腫瘍性疾患
1.髄内腫瘍・・・小柳 泉・飛驒一利
髄内腫瘍の組織型と頻度
上衣系腫瘍
1 脊髄上衣腫,2 粘液乳頭状上衣腫,3 脊髄上衣下腫
星細胞系および乏突起膠細胞系腫瘍
1 脊髄毛様細胞性星細胞腫,2 びまん性星細胞腫,3 退形成性星細胞腫と膠芽腫
脊髄血管芽腫
脊髄海綿状血管腫
その他の髄内腫瘍
1 髄内毛細血管腫,2 髄内神経鞘腫,3 脊髄軟膜下脂肪腫,4 髄内孤立性線維性腫瘍,5 転移性髄内腫瘍,6 脊髄原発悪性リンパ腫,7 脊髄未分化神経外胚葉性腫瘍(PNET),8 髄内脊髄胚腫,9 髄内悪性黒色腫,10 脊髄神経節膠腫
2.脊髄硬膜内髄外腫瘍・・・矢野俊介
神経鞘腫,神経線維腫
1 概念・疫学,2 発生形態,3 症状,4 画像診断,5 病理所見,6 治療,7 予後
malignant peripheral nerve sheath tumor(MPNST)
髄膜腫
1 概念・疫学,2 発生形態,3 症状,4 画像診断,5 病理所見,6 治療,7 予後
類皮腫・類上皮腫
1 概念・疫学,2 原因・発生機序,3 症状,4 診断,5 治療・予後
孤立性線維性腫瘍
1 概念・疫学,2 症状,3 画像所見,4 病理所見,5 治療・予後
血管周皮腫
1 概念・疫学・症状,2 画像診断,3 病理所見,4 治療,5 予後
3.脊髄硬膜外腫瘍・・・矢野俊介
転移性腫瘍
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 治療
脊索腫
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 治療,5 予後
多発性骨髄腫
1 概念・疫学,2 症状,3 診断,4 治療・予後
孤立性形質細胞腫
1 概念・疫学,2 診断,3 治療・予後
血管腫
1 概念・疫学,2 症状,3 病理学的分類,4 画像診断,5 治療
巨細胞腫
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 病理学的所見,5 治療,6 予後
好酸球性肉芽腫
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 病理学的所見,5 治療・予後
動脈瘤様骨囊腫(ABC)
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 治療
骨軟骨腫
1 概念・疫学 ,2 症状,3 画像診断 ,4 治療
悪性リンパ腫
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 治療・予後
線維性骨異形成症
1 概念・疫学,2 画像診断,3 病理学的所見,4 治療・予後
白血病(緑色腫,顆粒球肉腫,骨髄肉腫)
1 概念・疫学,2 症状,3 画像診断,4 病理学的所見,5 治療・予後
第7章 脊髄血管障害
1.脊髄血管の解剖・・・小柳 泉
脊髄への動脈供給
脊椎管外の動脈系
1 椎骨動脈からの枝,2 鎖骨下動脈のほかの枝,3 大動脈からの枝,4 内腸骨動脈からの枝
脊椎管内の動脈系
1 根動脈と根髄動脈,2 大後頭孔部の前脊髄動脈,3 脊髄レベルの前脊髄動脈,4 前脊髄動脈からの枝,5 大後頭孔部の後脊髄動脈,6 脊椎レベルの後脊髄動脈,7 脊髄の裂と溝
脊髄からの静脈環流
1 脊柱の静脈系,2 脊髄の静脈系,3 リンパの流れは?
2.脊髄動静脈奇形・・・飛驒一利
分類および症候
1 脊髄硬膜動静脈瘻(spinal dural AVF),2 脊髄硬膜外動静脈瘻(spinal epidural AVF),3 脊髄辺縁部動静脈瘻(perimedullary AVF),4 髄内動静脈奇形(intramedullary AVM),5 Foix-Alajouanine症候群
画像検査
1 MRI,2 DSA,3 CT angiography(CTA)
治療前後の評価(Aminoff-Logue scale)
治療
1 各タイプ別の治療選択
3.その他の脊髄出血性疾患・・・飛驒一利
髄内出血
1 病因,2 症候,3 診断,4 治療
脊髄硬膜外血腫
1 病因,2 症候,3 診断,4 治療
脊髄硬膜下血腫
1 病因,2 症候,3 診断,4 治療
脊髄くも膜下出血
1 病因,2 症候,3 診断,4 治療
脳表ヘモジデリン沈着症
1 病因と症候,2 診断,3 治療
4.脊髄虚血性疾患・・・飛驒一利
脊髄梗塞
1 病因,2 症候,3 前脊髄動脈症候群,4 後脊髄動脈症候群,5 診断,6 治療
線維軟骨による脊髄梗塞
1 病態,2 症候,3 診断,4 治療
静脈性脊髄梗塞
1 病態,2 症候,3 診断,4 治療
bow-hunterʼs stroke
1 病因,2 症候,3 診断,4 治療
第8章 脊椎・脊髄の外傷性疾患
1.脊椎・脊髄損傷・・・小柳 泉
疫学
脊髄損傷の病理組織像
神経症状による脊髄損傷の分類
1 paralysis,plegia,paresis,2 Frankel分類とAIS,3 仙髄節の感覚残存,4 完全損傷と不全損傷,5 その他の分類,6 穿通性脊髄損傷
脊髄損傷の診察
脊髄損傷に伴う全身所見
1 呼吸障害,2 循環障害,3 脊髄ショック
放射線学的検査
1 脊椎単純X線撮影,2 CT,3 MRI
頭蓋牽引
全身管理
損傷脊髄に対する治療
1 臨床試験,2 薬物療法,3 細胞・組織移植治療,4 低体温療法
上位頚椎損傷
1 後頭環椎脱臼,2 後頭顆骨折,3 コレ・シカール症候群,4 環椎骨折,5 軸椎骨折,6 環軸椎回旋性亜脱臼,7 Grisel症候群
中下位頚椎損傷
1 前方脱臼,2 椎体骨折,3 棘突起骨折,4 横突起骨折
骨損傷のない脊髄損傷
小児脊椎脊髄損傷
椎骨動脈損傷
2.外傷性脊髄空洞症・・・飛驒一利
疫学
病態
症状
診断
手術
1 シャント手術,2 くも膜癒着剥離術・硬膜形成術
3.骨粗鬆症性椎体骨折・・・青山 剛
骨粗鬆症の診断
骨粗鬆症性椎体骨折の画像診断
1 単純X線撮影,2 CT,3 MRI
治療
1 疼痛緩和のための薬物治療,2 装具療法,3 椎体形成術(PVP,BKP),4 脊椎固定術,5 骨粗鬆症の治療
鑑別診断
第9章 頭蓋頚椎移行部病変・・・小柳 泉
1.頭蓋頚椎移行部の解剖と発生
関節構造
靱帯・膜構造
頭蓋頚椎移行部の可動域
頭蓋頚椎移行部の発生
2.先天性環軸椎亜脱臼
歯突起骨
終末小骨
前環椎の分節異常
Down症候群と環軸椎亜脱臼
3.頭蓋底陥入症
4.Klippel-Feil症候群
5.関節リウマチに伴う環軸椎亜脱臼
6.リウマチ性多発筋痛症と線維筋痛症
7.石灰沈着性頚長筋腱炎
8.頭蓋頚椎移行部の手術手技
後方到達法
後頭頚椎後方固定
1 環椎外側塊スクリュー,2 軸椎椎弓根スクリュー,3 軸椎椎弓スクリュー,4 環軸関節貫通スクリュー(Magerl法),5 後頭骨スクリュー,6 後頭顆スクリュー
前方到達法
1 経口到達法,2 拡大経口到達法
側方到達法・後側方到達法
9.Chiari 1型奇形・脊髄空洞症
歴史と定義
成因
症候
画像診断
手術
1 大後頭孔減圧術,2 空洞くも膜下腔短絡術
手術の実際
1 大後頭孔減圧術,2 S-S shunt,3 ほかのシャント手術
第10章 脊椎・脊髄の先天性疾患
1.二分脊椎
開放性二分脊椎・・・吉藤和久
1 定義,2 疫学,3 発生,4 臨床像,5 診断,6 治療,7 合併病変,8 予後,9 胎児手術
潜在性二分脊椎・・・小柳 泉
1 定義,2 腰仙部脊髄脂肪腫,3 緊張性終糸,4 割髄症,5 皮膚洞,6 その他の病態
2.先天性骨疾患・・・吉藤和久
軟骨無形成症
1 病態,2 疫学,3 臨床像,4 検査,5 鑑別診断,6 治療
骨形成不全症
1 病態,2 疫学,3 臨床像,4 検査,5 鑑別診断,6 治療
変容性骨異形成症
1 病態,2 疫学,3 臨床像,4 検査,5 鑑別診断,6 治療
骨Paget病
1 病態,2 疫学,3 臨床像,4 検査,5 病理所見,6 鑑別診断,7 治療
第11章 脊椎・脊髄の炎症・囊胞性疾患
1.脊椎感染性疾患・・・関 俊隆
脊椎炎(椎体炎,椎間板炎)
1 疾患の特徴 ,2 化膿性脊椎炎の原因菌,3 感染経路,4 好発部位,5 症状,6 診断,7 治療
脊髄硬膜外膿瘍
1 疾患の特徴,2 感染経路,3 原因菌,4 症状,5 診断,6 治療,7 予後
2.脊髄硬膜内膿瘍・・・岩﨑素之
脊髄硬膜下膿瘍
1 疫学,2 原因,3 症状,4 診断,5 治療・予後
髄内膿瘍
1 疫学・原因・症状,2 診断,3 治療・予後
3.肥厚性脊髄硬膜炎・・・岩﨑素之
疾患の特徴および必須知識
診断
1 一般検査所見,2 画像所見,3 病理像
治療・予後
4.脊髄癒着性くも膜炎・・・関 俊隆
1 疾患の特徴と病態,2 原因,3 症状,4 画像所見,5 治療
5.脊髄囊胞性疾患・・・今村博幸
髄膜囊胞
1 硬膜外くも膜囊胞,2 神経周囲囊胞,3 硬膜内くも膜囊胞
神経腸管囊胞
6.脊髄ヘルニア・・・今村博幸
疾患の特徴および必須知識
確定診断法と画像上の特徴
治療
7.低髄液圧症候群・・・飛驒一利
原因と症候
診断
治療
第12章 絞扼性末梢神経障害・・・山口 智
1.末梢神経障害を理解するために
末梢神経障害を知っておくことの意義
日常生活で起こる末梢神経障害
脊椎・脊髄外科の臨床的な観点から重要な神経解剖の知識
1 脊髄神経叢
感覚領域―神経根障害と末梢神経障害の相似点と相違点
1 相似点,2 相違点
主な神経の走行・機能と神経障害の好発部位
2.絞扼性末梢神経障害とは
3.手根管症候群
疾患概念
解剖
保存療法
手術
4.肘部管症候群
疾患概念
解剖
保存療法
手術
5.胸郭出口症候群
疾患概念および解剖
保存療法
手術
6.足根管症候群
疾患概念
解剖
症状・診断
保存療法
手術
第13章 脊髄非腫瘍性病変
1.サルコイドーシス・・・松島理明・佐々木秀直
神経病変
画像
治療
2.Sjögren症候群・・・矢口裕章・佐々木秀直
神経病変
神経放射線学的所見
治療
3.ヒトTリンパ球向性ウイルス脊髄症(HAM)/熱帯性痙性不全対麻痺症(TSP)・・・加納崇裕・佐々木秀直
神経病変
画像
治療
4.傍腫瘍性脊髄炎・・・矢口裕章・佐々木秀直
神経病変
神経放射線学的所見
治療
5.アトピー性脊髄炎・・・加納崇裕・佐々木秀直
神経病変
画像
治療
6.多発性硬化症(MS)・・・廣谷 真・佐々木秀直
神経病変
画像
治療
7.視神経脊髄炎(NMO)・・・廣谷 真・佐々木秀直
神経病変
画像
治療
8.急性散在性脳脊髄炎(ADEM)・・・廣谷 真・佐々木秀直
神経病変
画像
治療
第14章 脊髄障害性疼痛・痙縮
1.脊髄障害性疼痛・・・笹森 徹
痛みの発生機序
薬物療法
手術
1 脊髄後根進入部遮断術(DREZotomy),2 脊髄刺激療法(SCS) ,3 大脳皮質運動野刺激療法(MCS),4 脳深部刺激療法(DBS),5 反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)
2.脊髄性痙縮の手術・・・青山 剛
選択的脊髄後根遮断術(SDR)
選択的末梢神経縮小術(SPN)
整形外科的手術
バクロフェン髄腔内投与療法(ITB療法)
第15章 脊椎・脊髄疾患のリハビリテーション
1.リハビリテーションの基本的な考え方・・・生駒一憲
リハビリテーションの基本理念
障害の構造
障害とそのリハビリテーション
1 心身機能・身体構造と機能障害・構造障害,2 活動と活動制限,3 参加と参加制約
2.脊椎・脊髄疾患のリハビリテーションと評価・・・磯山浩孝・生駒一憲
1 評価,2 リハビリテーションと目標設定,3 脊椎・脊髄疾患の合併症とその対策・留意点
3.バクロフェン髄腔内投与療法(ITB療法) 遠山晴一・郭 家志
1 適応例の選択,2 ITB療法の実際と留意点
4.神経ブロック・・・松尾雄一郎
適応例の選択
手技
1 A型ボツリヌス毒素療法,2 フェノールブロック,3 MAB療法
実施の注意点
索引
執筆者一覧(五十音順)
生駒一憲 北海道大学・名誉教授/喬成会花川病院・副理事長
磯山浩孝 愛仁会リハビリテーション病院診療部・医長
今村博幸 北海道脳神経外科記念病院・副院長
岩﨑素之 北海道大学大学院医学研究院脳神経外科・助教
郭 家志 元・北海道大学病院リハビリテーション科
加納崇裕 帯広厚生病院脳神経内科・主任部長
菊地誠志 国立病院機構北海道医療センター・名誉院長
小柳 泉 北海道脳神経外科記念病院・院長/脊椎脊髄センター長
佐々木秀直 北海道大学・名誉教授/函館中央病院・名誉臨床顧問
笹森 徹 札幌麻生脳神経外科病院・機能外科センター長
関 俊隆 道東の森総合病院脳神経外科
田代 淳 札幌パーキンソンMS神経内科クリニック・副院長
遠山晴一 北海道大学大学院保健科学研究院リハビリテーション科学分野・教授
永島雅文 埼玉医科大学医学部解剖学・教授
飛驒一利 札幌麻生脳神経外科病院・院長
廣谷 真 札幌パーキンソンMS神経内科クリニック・院長
松尾雄一郎 国立病院機構北海道医療センターリハビリテーション科・医長
松島理明 北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野神経内科学教室・助教/診療講師
矢口裕章 北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野神経内科学教室・准教授
矢野俊介 札幌麻生脳神経外科病院・副院長/脊椎脊髄センター長
矢部一郎 北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野神経内科学教室・教授
山口 智 Department of Neurosurgery, University of Iowa Hospitals and Clinics・Assistant Professor
吉藤和久 北海道立子ども総合医療・療育センター脳神経外科・外科部長
【編集】
飛驒一利(札幌麻生脳神経外科病院院長)
小柳 泉(北海道脳神経外科記念病院院長)