【月刊】作業療法ジャーナル 57巻 12号
目次
■特集
認知症の人に対する新時代の作業療法
特集にあたって・・・松下 太
MCI高齢者の早期発見のための試み―早期兆候の探索からみえてきたMCIの特徴と新たなスクリーニング評価の試作・・・田丸佳希,松木明好
コロナ禍における認知症初期集中支援チーム事業・・・村島久美子
認知症のある人の「活動の質」および活動の質を高める方略・・・小川真寛
高齢者や認知症の人の「暮らし」の障害に対する作業療法の視点・・・田平隆行,下木原 俊
重度認知症におけるQOL ―作業療法士はQOLをどう捉え,どう介入するか・・・田中寛之,永田優馬
■連載 作業療法を深める 第84回
グラフィック・メディスンって何?① ・・・小森康永
■連載 鼎談 続々・地域リハビリテーションの源流 第3回
私の地域リハビリテーションの原点―広島県立ふれあいの里と生活ケア・・・大田仁史,村上重紀,青山 智,〔司会〕澤 俊二
■研究
地域在住高齢者と作業療法学生が参加する作業に焦点を当てた遠隔交流プログラムの効果に対する予備的検討・・・古賀昭彦,久野真矢,安田邦彦,村上宏樹,竹下一樹,猿渡進平
■症例報告
フィッシャー症候群により重度四肢麻痺を呈した症例に対するCoCoroe AR2と促通反復療法の介入・・・堀口晃太,秋山莉乃,山内匡也,佐藤章礼,田中裕二,伊勢将樹
■プラクティカルノート
プラスチック製ゴミ箱を利用した脳卒中片麻痺患者の短下肢装具装着自助具の紹介・・・岡田有由,五十嵐将宣
■わたしの大切な作業 第67回
付箋を貼りまくる・・・武田砂鉄
■提言
リハビリテーションとかノーマライゼーションとか―塀の中の風景から考えたこと・・・紙田 緑
■あなたにとって作業療法とは何ですか? 第107回・・・田平隆行
■昭和の暮らし 第83回
昭和写真室:リヤカー・・・市橋芳則
■協会長対談
中村春基氏と語る 14年間の軌跡,そしてこれから・・・中村春基×山本伸一
認知症の人に対する新時代の作業療法
特集にあたって・・・松下 太
MCI高齢者の早期発見のための試み―早期兆候の探索からみえてきたMCIの特徴と新たなスクリーニング評価の試作・・・田丸佳希,松木明好
コロナ禍における認知症初期集中支援チーム事業・・・村島久美子
認知症のある人の「活動の質」および活動の質を高める方略・・・小川真寛
高齢者や認知症の人の「暮らし」の障害に対する作業療法の視点・・・田平隆行,下木原 俊
重度認知症におけるQOL ―作業療法士はQOLをどう捉え,どう介入するか・・・田中寛之,永田優馬
■連載 作業療法を深める 第84回
グラフィック・メディスンって何?① ・・・小森康永
■連載 鼎談 続々・地域リハビリテーションの源流 第3回
私の地域リハビリテーションの原点―広島県立ふれあいの里と生活ケア・・・大田仁史,村上重紀,青山 智,〔司会〕澤 俊二
■研究
地域在住高齢者と作業療法学生が参加する作業に焦点を当てた遠隔交流プログラムの効果に対する予備的検討・・・古賀昭彦,久野真矢,安田邦彦,村上宏樹,竹下一樹,猿渡進平
■症例報告
フィッシャー症候群により重度四肢麻痺を呈した症例に対するCoCoroe AR2と促通反復療法の介入・・・堀口晃太,秋山莉乃,山内匡也,佐藤章礼,田中裕二,伊勢将樹
■プラクティカルノート
プラスチック製ゴミ箱を利用した脳卒中片麻痺患者の短下肢装具装着自助具の紹介・・・岡田有由,五十嵐将宣
■わたしの大切な作業 第67回
付箋を貼りまくる・・・武田砂鉄
■提言
リハビリテーションとかノーマライゼーションとか―塀の中の風景から考えたこと・・・紙田 緑
■あなたにとって作業療法とは何ですか? 第107回・・・田平隆行
■昭和の暮らし 第83回
昭和写真室:リヤカー・・・市橋芳則
■協会長対談
中村春基氏と語る 14年間の軌跡,そしてこれから・・・中村春基×山本伸一
表紙のことば
高谷榮一「文化の日」
高谷さんは自宅にて転倒し,当院へ入院されました.とにかく「早く帰りたい」と落ち着かないご様子で,看護師にも「いつ帰れるか」と何度も尋ねるほどでした.一方で高谷さんは病棟の談話室から一望できる,京都市内の景色を眺めるときは落ち着きが感じられました.そこで,「この景色を形に残したい」と言っていたこともあり,作業療法の時間で週に2~3 回程度,趣味である水彩画を勧めると,高谷さんはその景色を真剣に描きはじめました.「忠実」さより自身が景色から受けた「イメージ」を表現するため試行錯誤し,何枚も絵を描き直していました.この絵は高谷さんが退院前,最後に描いた一枚です.この絵から,絵画を通して自身と向き合ったことにより,穏やかな心情を取り戻していったように感じられます.(担当OT:泉田)
高谷さんは自宅にて転倒し,当院へ入院されました.とにかく「早く帰りたい」と落ち着かないご様子で,看護師にも「いつ帰れるか」と何度も尋ねるほどでした.一方で高谷さんは病棟の談話室から一望できる,京都市内の景色を眺めるときは落ち着きが感じられました.そこで,「この景色を形に残したい」と言っていたこともあり,作業療法の時間で週に2~3 回程度,趣味である水彩画を勧めると,高谷さんはその景色を真剣に描きはじめました.「忠実」さより自身が景色から受けた「イメージ」を表現するため試行錯誤し,何枚も絵を描き直していました.この絵は高谷さんが退院前,最後に描いた一枚です.この絵から,絵画を通して自身と向き合ったことにより,穏やかな心情を取り戻していったように感じられます.(担当OT:泉田)