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第19回勇気ある経営大賞

図解 誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケア―食事のはじめからおわりまで 【第2版】

電子版あり

定価:3,080円(本体2,800円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-837-5

B5 / 224頁 / オールカラー / 2025年
【編集】 迫田綾子(日本赤十字広島看護大学名誉教授)
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内容紹介

摂食嚥下障害への決め手
医療現場、介護現場で適切な食事ケアができる
見てわかる誤嚥を防ぐポジショニング

少子高齢化が進行し、誤嚥性肺炎や窒息、低栄養、フレイルなど“食”に関する健康問題が山積するなか、健康寿命をいかに延ばすのかが大命題になっている。
本書では健康回復やQOLの向上に寄与する適切なポジショニング、口腔ケア、呼吸ケア、食事介助、リスク管理など、“ケアされる人”の食べるよろこびにつながる食事ケアの深化した技術を、理論的根拠や事例とともにわかりやすく紹介。病院や施設の看護師をはじめとする医療スタッフ、在宅での介護者などすべての“ケアする人”に向けて改訂された第2版。

目次

誤嚥を防ぎ,安全に食べるためのポジショニング 7つのポイント・・・迫田綾子

「誤嚥を防ぎ,安全に食べるためのポジショニング」の実際・・・迫田綾子

ポジショニングで知っておきたいメカニズム
 摂食嚥下運動の5期モデル
 誤嚥の種類(Logemann, J.A.による分類)
 頸部前屈位
 頭部と頸部の屈曲と伸展
 舌の位置と姿勢
 口腔,咽頭・喉頭・食道
 嚥下筋群(舌骨筋群)
 舌骨上筋と舌骨下筋

第1章 おさえようポジショニングの基本
 ① 食事におけるポジショニング・・・迫田綾子
   1 食事におけるポジショニングの意義
   2 ポジショニングとは何か
   3 ポジショニングの方法と効果
   4 ポジショニング実施時のポイント
 ② 摂食嚥下のメカニズム・・・佐藤幸浩
   1 摂食嚥下にかかわる解剖
   2 摂食嚥下のメカニズム
 ③ 誤嚥・・・佐藤幸浩
   1 誤嚥とは
   2 誤嚥リスクのある疾患
   3 誤嚥の種類
 ④ ポジショニングにおける倫理的配慮・・・迫田綾子
   1 倫理的配慮とは
   2 倫理的行動のための基本原則
   3 倫理的行動のための課題解決のプロセス
   4 事例紹介
   5 看護師としての倫理

第2章 食事姿勢のアセスメントと計画
 ① 食事のアセスメント・・・迫田綾子
   1 食事のアセスメントの意義
   2 食事姿勢のアセスメント[観る]
   3 食事姿勢選択のためのアセスメント[考える]
   4 ポジショニングの目標と計画[決める]
   5 実施[動く]
   6 評価[わかる]

第3章 ポジショニングの実際
 ① ベッド上での姿勢を整える・・・北出貴則
   1 姿勢調整のポイント
   2 ベッド上の寝位置確認と修正
   3 ベッド上座位姿勢での頭頸部ポジションの調整
   4 圧抜き(背,足,腰[殿部],頭)
   5 ベッドポジショニングにおけるリスク管理および考慮点
 ② ベッド上での食事のポジショニングと介助・・・竹市美加
   1 食事開始前の準備
   2 食事前のポジショニング
   3 食事中のポジショニング
   4 食事後のポジショニング
   5 リクライニング角度の選定
   6 リスク管理
 ③ 完全側臥位法による食事ケア・・・福村弘子
   1 完全側臥位法
   2 完全側臥位法の実際
   3 完全側臥位頸部回旋
 ④ 車いすでの姿勢を整える(車いすのポジショニング)・・・北出貴則
   1 姿勢調整のポイント
   2 標準型(普通型)車いすのポジショニング
   3 調整型(モジュラー型)車いすのポジショニング
   4 姿勢変換型車いすのポジショニング
   5 車いす上での座位姿勢修正と圧抜き
   6 車いすにおけるリスク管理と考慮点
 ⑤ 在宅における食事のポジショニング・・・沖田啓子
   1 在宅における摂食嚥下障害者の目標
   2 在宅における摂食嚥下障害の問題点
   3 在宅での食事評価とポジショニング
   4 在宅における食事への不安
   5 患者・家族指導

第4章 食事援助のポイント
 ① 自力摂取をめざした安全な食事援助・・川端直子
   1 食べる意欲を引き出す援助
   2 食事介助のポイント
   3 食事の自立に向けたリハビリテーション
 ② 誤嚥時のリスクとケア・・・定松ルリ子
   1 誤嚥を疑う症状とアセスメント
   2 誤嚥リスクのある食べかたと予防ケア
   3 誤嚥しやすい食品
   4 誤嚥発見時のケア
 ③ 窒息時のケア・・・迫田綾子
   1 窒息とは
   2 窒息のリスク
   3 窒息リスクのアセスメント
   4 窒息の症状
   5 窒息を予防するケア
   6 窒息しやすい食品
   7 窒息時のケア
 ④ 患者と家族への指導・・・川端直子
   1 指導内容をわかりやすく
   2 退院指導のポイント
 ⑤ 嚥下調整食・・・沖田啓子
   1 嚥下調整食とは
   2 嚥下調整食の分類
   3 嚥下調整食の選択と使用方法
   4 とろみの分類
   5 とろみ段階の選択ポイント
   6 とろみ調整食品の選択と使用方法

第5章 食べるための口腔ケア
 ① 口腔ケア・・・迫田綾子
   1 口腔ケアとは
   2 口腔環境と口腔問題
   3 病期別の口腔ケア
 ② 口腔ケアの方法・・・迫田綾子
   1 口腔ケアの進めかた
   2 自立度別の口腔ケアとポジショニング
   3 口腔ケアにおけるリスク管理
 ③ 口腔ケアの実際・・・有友たかね
   1 口腔ケアはいつするか
   2 口腔ケアを効果的に行うポイント

第6章 嚥下障害がある対象の服薬
 ① 服薬とリスク管理・・・髙橋清美
   1 医原性の嚥下障害とは
   2 薬理作用と有害反応
   3 摂食嚥下機能に影響を与える薬剤
   4 抗精神病薬服用者が安全に服薬するための留意点
   5 抗精神病薬の錐体外路症状と摂食嚥下障害
   6 精神症状を有する人が安全かつ確実に内服するには
   7 多剤併用と摂食嚥下障害への影響
 ② 安全な服薬法・・・髙橋清美
   1 摂食嚥下障害のある人の服薬
   2 ゼリーを用いた錠剤の内服
   3 そのほかの内服法
   4 錠剤粉砕から簡易懸濁法へ
   5 口腔内崩壊錠の注意点
 ③ 与薬時のポジショニング・・・中村清子,栗原正亮
   1 安全な服薬のために
   2 飲みやすい薬剤の選択
   3 服薬方法の工夫
   4 服薬時の注意点
   5 服薬時の姿勢
   6 服薬後の観察と注意点

第7章 ポジショニングの効果
 ① あきらめない看護:経口摂取獲得で食べる喜びから生きる喜びへ・・・芳村直美
 ② 医療的ケア児へのポジショニングと食べることへのケア・・・金 志純
 ③ 在宅での食事援助とポジショニング・・・竹市美加
 ④ 認知症対応型共同生活介護での食事支援とポジショニング:老人看護専門看護師の立場から・・・柳澤美直代
 ⑤ 誤嚥を繰り返す人のポジショニングと効果・・・近藤泰子
 ⑥ 回復期のポジショニングから食事の自立をめざすチームケア・・・山本梨花子
 ⑦ 特別養護老人ホームでの看取り期における食事のポジショニングと食事支援・・・嘉屋幸代
 ⑧ 精神科での安楽なポジショニングと食事・・・多田茂伸
 ⑨ 療養型病棟での適切なポジショニングと口腔ケアへ・・・小西美智子,先家道子

付録
 ① 食事の自立のための便利用品・・・川端直子
 ② ベッド・車いすのポジショニングに使用する便利用品・・・北出貴則
 ③ ポジショニングに使用する便利用品・・・迫田綾子
 ④ トレーニング用ポジショニング技術・・・迫田綾子

Column
 サルコペニアと嚥下障害・・・若林秀隆
 KTバランスチャート(KTBC)による包括的食支援・・・小山珠美
 リハビリテーション栄養を看護へ・・・内橋 恵
 現状確認ツールIMADOKO・・・大井裕子
 デンチャースペース義歯と姿勢・・・加藤武彦
 食べられる口づくり・・・黒岩恭子
 認知症の人の食事とケア・・・原 等子
 地域の多法人・多職種で食支援・・・谷合久憲
 看護の技を地域へ・・・田畑千穂子

索引

執筆者一覧

【編集】
 迫田 綾子

【執筆(執筆順)】
 迫田綾子
 佐藤幸浩
 北出貴則
 竹市美加
 福村弘子
 沖田啓子
 川端直子
 定松ルリ子
 有友たかね
 髙橋清美
 中村清子
 栗原正亮
 芳村直美
 金 志純
 柳澤美直代
 近藤泰子
 山本梨花子
 嘉屋幸代
 多田茂伸
 小西美智子
 先家道子
 若林秀隆
 小山珠美
 内橋 恵
 大井裕子
 加藤武彦
 黒岩恭子
 原 等子
 谷合久憲
 田畑千穂子