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第19回勇気ある経営大賞

介護予防のための認知と嚥下の練習帳

定価:3,080円(本体2,800円+税)

商品コード: ISBN978-4-89590-301-1

B5 / 180頁 / 2008年
【著】小薗真知子(熊本機能病院総合リハビリテーションセンター)
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内容紹介

楽しみながら脳の活性化を促す

「介護予防」という言葉はなんとか知っていても、イコール「転倒予防」すなわち、手足の筋力トレーニングと思っている人が大半を占めるのではないでしょうか。人間の行動も思考も脳の活動の産物であることを考えると、介護予防の原点は「脳機能の維持および向上」であるといえます。「生理的な老い」を受け止め、前向きに年を重ねるために、まず、脳の働き、認知、言語、嚥下の仕組みを知ることが大切です。そして、本来もっている脳の機能を十分生かして、充実した日々を送れるよう楽しみながら介護予防を行うことが必要です。
本書は、認知機能に不安をもちはじめた方々の脳の活性化を目的とし、介護保険分野で働く方々が日々の指導教材として利用できるよう、脳機能と介護予防の知識を利用者にもわかるやさしい言葉で解説してあります。さらに、実践編として、いつまでも若々しい声で話し、おいしく食べるために、楽しみながらできる「脳活性化」のための練習帳をドリル形式で載せています。
介護士はもちろんのこと、高齢者施設で働くすべての方にお勧めする一冊です。

目次

基礎知識編 認知・言語・嚥下の基礎知識
 I.認知の基礎知識と認知症
  脳の構造と働き 言葉は脳の鏡
  認知の基本となる意識
  認知の仕組み
  知覚
  注意
  記憶
  認知症の理解
  認知症の原因となる主な疾患

 II.言語の基礎知識と失語症
  言語を学ぶ
  言語の仕組み
  『聴く』
  『話す』
  失語症
  構音障害 失語症と間違えられやすい障害
  失語症者理解のための○×クイズ

 III.嚥下障害と口腔ケア
  口は健康の元
  「食べる」ことにかかわる器官
  嚥下障害とは
  嚥下の仕組みと介助の注意点
  口腔ケアの意義と方法

介護予防編 脳の元気を保つ介護予防
 I.認知機能低下の予防
  司令塔の脳を守る
  脳を傷つける最大要因:脳卒中
  傷ついた脳の場所による後遺症
  介護予防の鍵は生活習慣
  生活習慣病
  メタボリックシンドローム
  喫煙と生活習慣病
  生活不活発病の予防
  心の健康
  鏡による自己チェック
  笑顔だからいいことが起きる
  脳を元気にするのは…

実践編 今日からできる介護予防プログラム
 I.声を出す 準備・リラクセーション
  感覚を高める認知課題:リラクセーション
  脳を活性化するための「音読」
  早口言葉を遅口言葉に
  3分間スピーチに挑戦

 II.字を書く
  脳を活性化するための「なぞり書き」「書き写し」
  歌の効用 歌詞の書き取り
  新聞の切り抜き日記
  日記課題

 III.言葉を楽しむ
  塗り絵単語カード
  言葉の仲間あつめ
  言葉の仲間はずれ
  言葉の共通点
  言葉の連想
  対語問題
  慣用句
  言葉のビンゴ
  記憶と知識をためそう
  会話を楽しむ物知り知識
  五行歌を作りましょう

 IV.昔の記憶
  昔の写真や絵の活用
  ことわざ「昔とった杵柄(きねづか)」
  「いろはがるた」
  言葉と絵で伝える「昔の道具」

 V.注意と記憶
  注意力と記憶力を高める 絵カード神経衰弱
  数の認識 注意と集中の練習・発音の練習
  地図の楽しみ「記憶と右脳」
  囲碁ポン抜きゲーム

 VI.発声と嚥下のための体操
  嚥下(飲み込み)のための基礎練習
  顔面のアイスマッサージ

脳活動記録表の使い方
脳活動記録表