■特集
広汎性発達障害の作業療法

広汎性発達障害の認知と行動特性・・・岡田俊, 十一元三
知的障害児通園施設で求められる作業療法士の役割・・・森本誠司, 足達篤子
学校教育と高機能広汎性発達障害児・・・鋒山智子
幼児期・学齢期高機能広汎性発達障害児に対する作業療法支援・・・加藤寿宏
広汎性発達障害―成人症例の報告・・・櫻井初江, 岩野睦美, 長雄眞一郎
広汎性発達障害児・者が心豊かな地域生活を送るために・・・深見真実

■作業療法誌創刊40周年記念企画
精神障害領域作業療法におけるこの10年と今後・・・香山明美

■講座　再生医療の最前線　4
組織・臓器の再生・・・大和雅之

■覗いてみたい!?先輩OTの頭の中:認知症の人への対応〈ケース8〉
夜眠らないフシさん・・・谷川良博

■提言
老年期における作業療法士の魂・・・小林貴代

■臨床家のための医学知識uptodate
結核の現状と対策・・・川辺芳子

■私のOT日誌
病院で感じたこと・・・津久井緑

■BOOKWATCHING・・・川上直子

谷　恵子「ざくろ」

大正7年5月29日生まれの88歳です。
昭和63年に最初の脳梗塞を起こし、平成12年に再度左脳梗塞で右片麻痺、言語障害となりました。人と交わることが好きだった私にとって、失語症になり人とのコミュニケーションが難しくなったことは、苦しくて悲しいものでした。
そんなある日、他の方がされているのを見て、私も貼り絵の制作を始めました。作業室で会う方とも挨拶を交わすようになり、少しずつ気持ちが前向きに明るくなりました。一昨年ほど前に水彩色鉛筆に出会ってからは、下絵も自分で描き着彩に励んでいます。気づけば作業室に通う他の方から、刺し子に使う糸の色遣いをどうしたらいいか、相談を受けたりするようになりました。今回を励みにこれからもいろんな作品に挑戦したいと思います。